農林水産省が欧米産モンシロチョウの検疫を取りやめる!?

外国モンシロチョウの流入大丈夫? 検疫改正に不安の声(asahi.comサイエンス7/31)

農林水産省が植物防疫法の施行規則を改正して欧米産のモンシロチョウを検疫の対象から外そうとしているそうな。

モンシロチョウの幼虫は葉っぱをモリモリ食べてチョウになります。
その時の餌にはキャベツも含まれており、当然農家的にはあまりうれしいものではない。
でも日本のモンシロチョウの幼虫は立場をわきまえているのか、外側の葉っぱだけで我慢してくれる事が多いそうな。
しかし欧米のモンシロチョウは遠慮せずに芯まで喰いまくる、と日本のモンシロチョウと性質が違う部分があるそうな。
それなのに農林水産省は「モンシロチョウはモンシロチョウだもん、同じだもん」と言って欧米産モンシロチョウを検疫対象からはずそうとしている、ってことね。

とりあえずあれね、農林水産省は外来生物問題を見つめ直すべきです。
生き物、特に外来生物などを新しい環境に導入すると、どうなるかは予想がつきにくい部分がある。
生き物を知り尽くしたと思い込み安易に導入するのは人間のエゴであり思い上がりでしかない。現にブラックバスによる日本在来魚の減少は起こっており、外産クワガタによる混血や病原体の移入等昆虫界においても大きな影響が起こっている。
モンシロチョウについてもどんな影響が出るかは未知の部分が多く、安易に検閲対象から外して日本の自然界で繁殖を始めればどれほどの影響が出るかは人知では把握しきれない。
という当たり前のことを外来生物問題を前例としてよく考える必要が農林水産省にはあると思います。

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