原燃の認識の甘さ、相も変わらず

体内被曝「可能性低まる」 と原燃(asahi.comMYTOWN青森6/30)
体内被ばく問題で専門家から影響など聴取へ(デーリー東北6/30)

原燃は内部被ばくしたとみられる作業員の排泄物の検査で放射性物質が検出されていないことで「客観的に見て可能性が低くなった」と発表したそうな。

被ばくは大きく2つに分けられます。
体外がら放射線を浴びる外部被ばく、経口摂取や肺からの吸引などで体内に放射性物質を取り込む内部被ばくの2種類です。
さらに内部被ばくは主に、飲食物に含まれる放射性物質を体内に取り込む内部被ばくと、呼吸によって肺に吸引される内部被ばくの2つに分けられます。

今回の原燃の言い分をそのままに受け取れば、鼻から放射能が検出されたら経口摂取の可能性があり、排泄物に放射性物質が含まれていないということは鼻から体内被ばくした可能性が低いということというトンチンカンなコメントになります。
たしかに今回の検査結果から消化器系の内部被ばくの可能性は低くなったと言えなくもありません。
でも普通の人は、鼻から吸って胃で呼吸したりはしないのです。
鼻から放射性物質が検出されたならば、当然呼吸器系を疑うべき。
元より体内被ばくの可能性の低い消化器系を検査し案の定検出されなかったからと「体内被ばくの可能性は低くなった」というのはおかしいでしょう。

最初から白であろうと思われているものを調べ、それを持ち上げ「だいじょうぶ」と言うのは単なるすり替えでしかありません。
このようなことを繰り返す限り、三度の作業員被ばく事故はそう遠くなく現実のモノとなるでしょう。

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