六ヶ所再処理工場で人為的ミスで施設内に放射能を含む洗浄水漏れ

プルトニウム含む水漏れる 核燃再処理工場(Web東奥4/12)
核燃料再処理工場で水漏れ 青森・六ケ所村(asahi.com社会4/12)
溶解槽セル内における洗浄水の漏えいについて(日本原燃)
洗浄水漏えいについての概要図(PDFファイル)

六ヶ所再処理工場にて、施設内にプルトニウムなどの放射性物質を含む洗浄水が漏れる事故が発生したそうです。
この事故による施設外への放射能漏れはなし、また作業員の被爆もないそうです。

詳しい事故の状況は「洗浄水漏えいについての概要図(PDFファイル)」を見てもらうとわかるのですが、簡単に説明してしまうと、
洗浄などの為のホースを繋ぐ為に作業員がマニュピレータを使ってフタ開けようとしたが、間違ってそのフタをはめる部分を接続している部品をはずした、とのことよね。
その接続部分が洗浄水の水位よりも低い位置にあったので水が溢れた
という感じ、作業ミス自体をわかりやすく例えれば、水道の蛇口をしめようとしたら間違って元栓引っこ抜いて水が溢れたようなものです。

とりあえず施設の性質上、この程度のミスなら被爆や施設外への放射能漏れは起こらないようにはできています。その為の作業員が直接洗浄液等に触れずに済む作業方法だったり、万が一水漏れした時のための漏洩受け皿であったりしますからね。ミスにミス重ねてさらにミスるぐらいしても大丈夫ぐらいには作っているはずです、手抜きしてなければ。
ただ問題は、それが人為的ミスで引き起こされたという点です。

結論を言えば、人為的ミスは発生するものです。
でもね、今回のミスは基本的な作業を熟知する、あるいはどの位置を開閉するのかをしっかり確認する、ということを怠らなければまず起こらないことなんすよ。
それこそ人為的ミスでも本当に凡ミスにしか思えない。
あらかじめ間違って開けないように目印つけるとか、あるいは間違いようのない程違う部品使うかすれば起きないミスではないだろうか?

そのことを考えると、原燃側の取り組みと認識は非常に甘いのではないかと思われる。

ただ1つだけ評価するとすれば、先日の東通原発でデータ改ざんのように隠そうとしなかったこと、それだけはマシだったと思います。
これからも良くも悪しくも情報公開だけは徹底して欲しい、そう願います。

◆2006/04/19追記◆
記事の一部に打消し線(おら←こういうの)を入れました。
というのも、おら勘違いしていた申しわけない。
当日未明に事故が起き、同日に発表したものと思い込んでいたが、実際には前日未明に発生し翌日に発表と、発表までに35時間も掛かっていたらしい。
その取り違えていた部分…つまりせめて評価できる部分すら評価に値しない見下げた状況であった、と再認識しました。
ということでの修正です、申しわけない。
▼関連リンク▼
おら勘違いしてたorz(みどりうかブログ4/19)

▼参考リンク▼
JNFL環境モニタリング
青森県環境放射線モニタリングシステム

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