岩手県でブラックバスなど急増中

外来魚増で生態系心配 5年で倍以上(asahi.comMYTOWN岩手2/10)

岩手県において、ブラックバスやブルーギルなどの外来魚が急激に増えているらしい。
リンク先記事によると、80年代後半に花巻市のため池に放流されたとみられるブラックバスの1種オオクチバスは90年に綱取ダム(盛岡市)などで発見、2004年度には175ヵ所で生息が確認され、2000年度が77ヵ所だったというから実に4年で倍以上の水系に広がったということになります。

リンク先記事では「在来種への影響がはっきりしない面もある」とあるが、影響が0ということはないと思う。
小さな貯め池などでは他の魚種が絶滅に近い状況に追い込まれることはむしろ当たり前のように発生していますし、またブラックバスによる捕食によって在来種のサイズが極端に偏る(バスに捕食されないサイズばかりで、小さな魚=幼魚等がいなくなる)ことにより、長期的には在来種が種を残すことが出来ない現象が発生していることも珍しくない。
ここにブルーギルまで入り込むと在来種の卵が食い荒らされてしまい、更に在来種の種の存続が難しくなる。
このことは疑い用のない事実である、と言っても過言ではないと思うのだ。

というような意見をすると、一部のバスフィッシャーなどの抗議が出る事もよくあることです。
その一部の人の「バスによる在来種の駆逐は一切無い」という言い分は失礼だすが事実を曲解しているだけなのでノータッチとして、
よく言われるところの「護岸工事等の環境悪化による在来種の繁殖場所の減少」や「水質汚染(化学物質の流入や富栄養化等)による在来種の生息域の減少」などもまた事実だと思う。
しかしそれはどちらが正しくどちらが間違っているということではなく、いろんな自称が複合的に重なった上での事実としての在来種の減少、ということが正しいのではないだろうか?

また違う意味でよく考えてみて欲しい。
小さな魚が減るということは、ブラックバスが生きる条件すらなくなっていくということでもあるのだ。
事実、小さな貯め池などでは、在来種をほぼ駆逐したブラックバスが小さな個体を共食いしているとの話もある。当然ながらそのようなところでは、あまり大きな個体が存在することはありえない。

そのように考えると、あまりに増殖しすぎるブラックバスを捕獲などによって抑制することも必要ではないだろうか? と思うのだ。
そして、もしブラックバスによる在来種等の捕食をある程度認めるのであれば、この点に賛成しないまでも否定はしないで欲しい、とも思う。

スポーツフィッシングを否定するつもりはありませんが、
日本本来の環境を少しでも守ろうという考えがあるならば、釣り上げた外来種を殺処分し、小さな在来種はリリースする、という方法もあるのではないでしょうか。

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