サソリ徘徊で見えた珍ペット市場
2005年9月17日
サソリ徘徊で見えた珍ペット市場(FujiSankei Business i.9/15)
記事内で興味本位の人への販売を断るお店の話があるが、実際には相手構わず売るお店が多いのが現状である。
その理由の1つに、良くも悪しくも情報の入手が容易くなったことがある。
ネットで検索すれば、飼育情報を載せたサイトが多く見つかる。
そこでは「誰でも簡単に」ということのみ載っていることが多く、そのリスクや危険性について言及していないサイトも少なくありません。
そしてそのような見た目上やさしいサイトが好まれる傾向が事実あります。
まぁね、厳しく「それをやると危険だから気をつけなさい」と言われるよりも、「大丈夫ですよ~問題ないですよ~簡単ですよ~」と言われていた方が精神的に楽よね。
でもね、生き物を飼うというのは、楽しいことやうれしいことばかりでなく、いやな事、辛い事、苦しい事、悲しい事、面倒な事、そういったものも込みで生き物を飼うということです。
流行りやインテリア感覚やオモチャ感覚や、そういうものだけでは本来飼ってはいけないんです。
残念ながら、飼う側の意識が変わらない限りは誰彼構わず売りさばくモラルのないお店はなくならないでしょう。
そして飼う側の意識というものも、今飼っている人の一人一人が責任をもって飼育していかなければ上がるべくもありません。
今生き物を飼っている人、その生き物の命の最後までちゃんと飼育して見守りましょう。
密放流をすることは、自分の手を汚さないだけの命を無駄にする行為です。飼っていたペットが死んでもそうですし、適応して生き延びてもそこに元からいる生き物を脅かすのですから…