紙のデーリー東北紙面の記事ですが、「八戸市立地適正化計画　　大規模施設　3地区に誘導　　中心街、八戸駅周辺、田向」という記事内で、八戸中心街、JR八戸駅周辺、田向に、大規模施設の立地を促すことが決まったと報じている。

第105回資料(2) [5.83MB PDF]
↑たぶんこのPDF辺りがそれに近い内容なのだと思うのだが…というかたぶんこれなのだが（1ページめには平成29年3月とあるので、あとで公表するつもりのファイルなのだと思う）、これのPDF１6ページ（印刷時には14Pになる）辺りからが記事の話なんだと思う。
なんでも「誘導施設設定」とは、平たく言えっちゃえばスマートシティ的に都市部に機能集中する上で必要みたいな施設のことで、「（１）大規模商業施設（店舗等の床面積が 10,000 ㎡以上の施設）」「（２）大規模病院等（一般病床数 200 床以上の病院、医療･保健･福祉などの複合的な機能を有する床面積 3,000 ㎡以上の施設）」「（３）その他集客施設（興行場法に定義される「興行場」またはこれに類する施設で、客席面積が 200 ㎡以上の施設、図書館･博物館･美術館などの文化施設、展示場･コンベンション･集会場などの交流施設、またはこれらに類する施設で、床面積 3,000 ㎡以上の施設」の3つであるらしい。
んで中心街には（１）（２）（３）の全てが必要で、田向地区には（２）が必要で、。八戸駅周辺地区には（３）が必要、と市は考えているそうな。
んでそのエリアは、中心街はる社会資本総合整備計画「都市機能を再構築する八戸市中心拠点地区整備計画」の計画区域…って意味わからんな、ざっくりだが北は本八戸駅から三八城公園下の道路をぐるっと回って公会堂裏から長根運動公園に抜ける道路をずっと平中交差点まで、つまり西が長根運動公園のあたりまでで、南はゆりの木通りの国道45号～国道340号の辺りまでと吹上の一部（吹上郵便局を含む三角っぽい感じの部分）で、東は国道45号とゆりの木通りの交わるところからJR高架線下辺りまで、ってことらしい。
田向地区は市民病院の周りでまだ土地が空いている辺りという感じでよさそうで、八戸駅周辺地区はちょっと説明しづらいが、浅水川より駅よりで、三条辺りまでと、あとはまぁ駅周辺とみちのく銀行八戸駅前支店辺りまでって感じかな。
んでこれに関する意見公募で意見提出なし、会議でも異論無しで、基本このまま進むようです。
具体的な施設としては、中心街の新美術館、八戸市屋内スケート場、田向地区への八戸市総合保健センター、ってことらしい。

ふーむなるほどね。

思うに、中心街に足らないのは、公共交通利用者への施策じゃないかな？
なんだかんだ言ったところで、中心街は車での来街者を優遇しているんですよ。共通駐車券（おんでカード）が使える駐車場や施設に提携した駐車場で無料駐車時間が存在するのに対し、バス利用者などには何の優遇もないわけですからね。
これならラピアやピウドゥの方がはるかにバス利用者にとっては都合が良いという話ですよ（ラピアドゥパスなど）。
そこへのアプローチがやはりないなぁと思ったり何だり…まさか誰も言わないとは思わずにおりましてね…おらよりバスに詳しい人いっぱいおるしね…HIROさんとかうみねこさんとか、他にもいろいろいるはんでね。
いや、失敗したな、あの人達は良い意味でも悪い意味でも市のバス関係に近いから、かえって言えないのかも知れない。ツッコミ入れなかったおらのミスかも知れん。
ということで、今更ですが当ブログでツッコミ入れてみました。市が介入しなければ中心街はバスが通るだけで降りる魅力がない場所に成り下がりますよ。
施設よりも公共交通へのアプローチ、これこそがキモで、現状に満足していてはいけないのです。人口減る→路線減る→他のSCがんばる→中心街に人来ない、ってのは至極当然の流れですから、イベントやハコモノだけではどうにもならんのよ、普段の生活の場としての利便性がないとね。

田向はつまりは八戸市が中核市に移行したことで自前の保健所を立てると、つまりはあそこらが八戸の医療・保険関係の中心地区になるってことね。

んで八戸駅は、つまりは新幹線で客来るような客寄せパンダこいや、ってことか。

スマートシティ自体はいいんどもさ、そのために施設ってのは微妙に違う。アウガの例を見るまでもなくね。

結局はこの3地区で暮らしたいと思えるだけのメリットがあるのか、ってことだと思うんですよ。

乱暴な意見をいうならば、中心街に一般住宅等が合って他の地域よりも家賃が安いならば、メリットはあるんどもね。
そういう当り前のメリット無しに「近くにこんなのあるからスゴイでしょ？だから家賃高くてもいいよね？」では無理なんですよ。

素人目線というか一般の意見をもっと吸い上げて欲しいなと感じています。

あと中心街への大型商業施設は無謀。