私にはブログ記事タイトルに書きたがらない言葉がある

私は自身のブログ記事タイトルに書きたがらない言葉があります。
いくつかありますが、近頃よく意識して毛嫌いに近いほど書きたくない言葉は『拡散希望』です。

Twitterでよく見かけますよね、『拡散希望』って。
あれって本来は「(大事な情報だからみんな)RTしてね」ぐらいの意味だったんですよね。大事の意味はみんなが知っておくべきだとか、逆に情報求むだったりとかでね。ある意味相応の理由があったわけだ。
んでも現在はスパマーとか良からぬ人でもそういうことをよくやっており、その拡散の真偽を見極める目を持たずに安易にRTしまくるとフォロワーから「あぁ…ダメだ…この子見る目ないのね…」と見切られたりもするんです。

んでもね、それでもTwitterでの拡散はまぁイイと思うんですよ。やり方失敗すればIRリテラシーの欠片もないとか助けようがないほどセンスが酷いとか思われるだけなんでね、そう思われるのも個性ということで…ってことじゃなくって、Twitter自体にRTという機能があり、またTwitterの仕様上「拡散」の火消しがいちおう自分の管理範囲内で行えるから。

Twitterって自分でフォローした人のツイートも自分のタイムラインに出るのよね。
でもそれって自分がフォローしている人のツイートが自分のところにも表示されているだけであって、元ツイートの書き手が削除すれば自分のタイムラインからも消えるのよね。もしRTしていても元ツイートが消えちゃうとそのRTの元の部分自体が消えちゃうし、非公式RTとして違う人がコピペしない限りは残らないと(コピペして残した場合は残した人の責任と)。

つまりTwitterでの公式RTでの拡散は、Twitterでの機能として認められているRTを使い、しかも自身のスペースに投稿する形で行われ、万が一問題があった場合でも元ツイート主が適切に処理さえすればRTした人にも迷惑がかからないわけです。

でもね、それをネットの他の場所でコピペ(コピー&ペースト)で行うと、一気にルール違反やマナー違反になったりもするんです。

注意:以下まだまだ続く長文です。長文読解力のない人は発狂するといけないのでお還り下さい。

 
TwitterでのRTのような行為って、昔からネット上にあるんですよ。
その名は「マルチポスト」、他の誰かのネット上の記事や投稿などを丸っとコピペする行為です。
マルチポスト自体を禁止行為としているサイトやSNSなども存在し、そうでなくともネットの容量を無駄に浪費し、また閲覧する人が何度も同じ内容を見て時間を無駄にするなど、多くの人に嫌われるマナー違反行為でもあります。

具体的に何が同問題なのかを例にあげます。

例えば某SNSでは、マルチポスト自体を禁止行為としていました。
つまり利用規約などでマルチポストを禁止行為としている。たいていはコミュなどの共有スペースでの禁止で、日記などの個人スペースでは容認って感じかな。

その禁止行為を禁止されている場所で行うとどうなるか?

その場所(コミュニティ)の管理人が運営側から警告を受けます。「ちゃんと管理しろー」「管理できないならコミュ削除するぞー」とかね。管理人ってボランティアなのにそんな責任も負わねばならぬのよ。
つまりルールを守れない人の尻拭いを管理人がさせられるわけです。場合によっては本当にコミュ削除とかも発生するわけで、その場合はメンバーもとばっちり喰らいます。
そんなことをする人はよくこんな言い訳をします。
「管理人様、問題がありましたら遠慮無く削除して頂いて構いません」
↑これを気を使う人の丁寧な発言だと思った人は要注意です、これ、そういう意味じゃないですから。

管理人様→管理人に様付けの時点で怪しい人の可能性大、しいて言うならば管理人さんぐらいで、別に様付けされる言われないし。
問題がありましたら→問題があるかないかも本当に分からないならそもそも投稿するな。せめて事前に投稿していい内容かどうか確認しろ。
遠慮無く削除して頂いて構いません→削除権限は管理人にあり、また管理義務のあるので投稿者に遠慮する理由がありません。というかそんなこと言われること自体不愉快。

↑マジレスすればこうなるのですが、ぶっちゃけ言い訳ですよ、管理人様~ってのは。
削除される可能性のある内容を書いていると自覚し、その上で「削除されても寛容な私ってエライでしょ」ってうっかり見ていた人にアピールするぐらいの自分擁護のふざけんな発言でしかないです。

掲示板ではマルチポストを禁止しているというよりも、マルチポストスパムを禁止している、あるいはマルチポストをマナー違反としている人がいる、という感じでしょうか。

マルチポストスパムの場合は、その掲示板で本来語られるべき内容ではないスパムをマルチポストすんなフンガーってことです。これはブログ記事に無関係なコメント書くなフンガーってのと同じですね。
これをやられると、本来の目的で掲示板を利用している人が迷惑をします。
酷い場合は見ている複数の掲示板に同じコピペが何十投稿もあったりして、呪いたくなります。貴重な時間を返せと言いたくなります。
そしてまともな掲示板管理人はその対応に追われ、問題記事を削除したり、酷い場合には該当ユーザーのIPをブロックしたり、場合によってはログ情報をプロバイダに投げて対応してもらうなど、時間と精神を浪費するわけです。他人の管理スペースでマルチポストやるって外道よね。
だからこそ禁止されたり嫌われたりするんですよ、マルチポストは。まぁたいてい掲示板へはマルチポストはスパムですスパム(偏った発言)。

では今度はマルチポストをブログでやるとどうなるでしょうか。
非常識ブロガーと見なされます。少なくとも私は見下げ果てます。某社長のごとく「下の下…以下ですね」って言ってあげますよ。

ブログの場合、少なくとも記事投稿する場合にはまぁ管理人の管理エリアなので、その点はOKです。(悪質な場合にはレンタルだとブログサービスなどに削除される可能性はありますが)
ただし、マルチポストで丸ごとコピペのみって時点で、もはやブロガー足りえないよね。

まぁうちでも他のサイトを紹介したり、要約書いたり、場合によっては一部引用したりしますよ。
でもそれを分かる形でやっている。リンクにはページタイトルだけじゃなくサイト名なども書くようにしていますし、通常のHTMLとかじゃない場合にはその旨も付記しますし(例えば「リンク先PDFファイル」みたいにね)、引用の場合は引用とガッツリ書くようにしていますし、要約の場合も文章を伝聞にしたり言い回しを変えた上での部分要約に留めるなど、リンク先URLを見る意義を残すようにしています。具体的にはおらの要約記事で興味をもった人がより詳細を知りたい時のための余地を残すとかね。

んでなんでこんな面倒なことをするのか?
それはリンク先記事の価値を認めているから、いわゆるリスペクトみたいなことよね。

ハッキリ言っちゃえばさ、マルチポストって盗用なのよ。
拡散希望みたいにコピペ推奨する行為は無駄に閲覧者の時間を奪うことだし、もし勝手にマルチポストしてしまえばその元記事を盗んだことに他ならない。

実際どうよ?
検索したら同じ記事タイトルが幾つも並んで、しかも内容まで丸っと同じ、そんなのばかりで楽しいかい?
おらは不愉快よ。
時間の無駄の時点でも不愉快だし、そういうマルチポストからはオリジナルの言いたいことが見えてこないこともある。オリジナルならその人の他の記事を見るなりして主張を読み取るかも出来るけど、安易なコピペではそれすら出来ない。
しかも不愉快極まることに、そういう内容が無いスパムブログよったのに限って検索上位に来るように対策しているのよ、昨今はかなりね。だからこのブログのように長期間運営していてリンクも被リンクも記事数も個人ブログとしては圧倒的に多いような場合を覗いては、けっこうオリジナル記事が探せないこともある。中には無責任なマルチポストのとばっちりでオリジナル記事が消えることもあったりね。

あと個人的には、良心で悪意なくコピペする人が一番たち悪いと思ってます。

みんなに紹介したいなら、安易にコピペするだけじゃなく、どういう部分に共感したかとか自分はどう考えるかとかも書くべきでしょうよ。
もしそれが小説とかを丸っとコピペしたらもう犯罪よ。部分引用とか自身要約あらすじ紹介とかならいいとしてもだ、単なるコピペって実は簡単に出来ることであっても、元の文章なりを作った人を冒涜し軽んじ踏みにじる愚行でしか無いわけだ。
またその意味をちゃんと伝えず安易に「拡散希望」とブログに書く人もまた、愚行を勧める愚人にすぎないです。

以上のように、他のスペースにコピペするだけのマルチポストには多くの問題が内包されており、システム上で認められている場所以外で行う場合には十分な注意が必要なわけです。
だから私はブログ記事タイトルに「拡散」とか書きたがらないんですよ。
だって安易にやるとみんなに紹介じゃなくネガティブキャンペーンに成り下がることもありえますからね。

そんなことを思った今日の日でした。

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