なぜBライフな人たちは極小コンポストトイレに有機物を撃ち込むのだろうか

作業日(10万円で家を建てて生活する寝太郎のブログ)

寝太郎さんが海外放浪外こもりから帰国したところ、コンポストトイレの米ぬかに我がわいていたそうな。
寝太郎さんに限らずBライフな人の多くはコンポストトイレに土を入れず、米ぬかに代表される有機物を入れるわけですが、そのことに以前から違和感を憶えているんですよね。
だってそんな有機物だけ入れればさ、分解しなくてはいけない有機物を増やしているだけじゃないですか。
という辺りの話。

水槽的なアプローチでも、肥料作り的な発想でも、米ぬかを有機物にふりかけるってのはちょっとだいぶ違うのよね。
水槽で言えば『まずはちゃんと水作りをし、ろ過バクテリアを水槽内でちゃんと繁殖させ、有機物は「ろ過槽」に堆積させ、そこに水流を発生させるか、あるいはドライ方式で空気を触れさせるかして好気バクテリアを繁殖させて嫌気発酵させないようにして有機物を硝酸塩まで分解する』ってことが大事なわけで、水作りが出来ていない状態でいきなり大量の有機物を投げ入れたら水腐ってアタリマエなわけで。
肥料作りで言えば、分解者たちの塊でもある土と有機物をよく混ぜあわせた上で好気環境を作ることが大事なのよね。簡易的な話で言えば、土と米ぬかを同量土のう袋に入れて放置すれば、米ぬかが土の中の分解者たちに食われて分解発酵が進んで発熱し、その発熱でさらに活性化して、発熱が終わる頃に分解者は一休みで肥料として使える状態、なわけで。

つまりコンポストトイレにうんぴして米ぬか振り返るのはね、水槽で言えば魚がちんだか餌を溶かした水にさらに餌混ぜているだけで腐って当然、肥料作り的に言えば有機物に米ぬか載せても腐敗菌やらは頑張ってくれるが、ちょっちそれ好気発酵じゃなくって別方向で腐ってるだけで植物にやっても害あるだけじゃん、って話になるんですよ。

ただ困ったことに、米ぬかってなぜかふりかけると臭いがし辛くなるのよね。いやホントに。何かコーティング効果か消臭効果でもあるのかしらね。昔えひめAIをポータブルトイレに霧吹きしてた時も臭い消えたが、でも発酵促進の効果までは認められなかった(直接入れれば効果あるかも)。

 
やっぱりね、ドライ式で行くならば、北欧だかのいっぱい落ち葉ちっくな感じにうんぴして撹拌が必要と思うんですよ。
だってうんぴってね、塊だとね、以外に中まで分解しないんだってば。緩いとこんどは水分の問題出てくるし。

そう考えると、今はなかなか安価には入手できないハンドル撹拌式のコンポストでコンポストトイレ作ればイイのかも知れないが、それだってまずは分解者をちゃんと育ててから過剰すぎない量の有機物(うんぴ)を入れて安定させるって話であってね。
あるいは移植ごてか何かでかき混ぜーの、ふりかけるのは発酵した上での土+米ぬか混合物質とかだといいと思うが…。

そう考えていくと、手で持ち運んで捨てるタイプの自称コンポストトイレがちゃんとコンポストになっているかは甚だ疑問どころかまず無理と考えるわけでして、コンポストトイレっぽいポータブルトイレではないかと思うわけです。

んで日本のBライフな人のコンポストトイレによくある外部発酵、これにも思うところがある。
好気か嫌気か方向性をハッキリした方がよくはないだろうか?

通常のコンポストってのは、かき混ぜるんですよね。
ではなぜかき混ぜるか?
ブツをよく混ぜて発酵しやすくするだけでなく、空気を混ぜて好気環境を保つためなんですよ。これ水槽のろ過装置でもよくある肥料作りでも同じ。
外部発酵器でかき混ぜもせず、しかも投入するのは有機物on有機物のミ発酵物質、これでは上手くいかない。

とか言っておると「うんぴにはちゃんと腸内細菌いるじゃん!」とか言われそうだが、そこがそもそもの間違い。
だって腸内って嫌気環境で、腸内細菌ってほぼ嫌気性細菌なのよ。
腸内細菌を分解に利用したいのであれば好気環境はむしろ逆効果で、酸素のない環境に置いた方が良い。かき混ぜたりは逆効果、ってね。だからこそ土混ぜて好気バクテリア取り込んでやるのがコンポストってもんだし。

では嫌気環境を作る、そんなことが可能なのか?
実は出来るんですよね。
というかあるんですよ、日本には元々、今は廃れてますが。
その名は『肥溜め』です。

肥溜めってね、もう超効率的な嫌気発酵なんですよ。
嫌気バクテリアによって好気環境とは違うプロセスで有機物はどんどん分解され、さらに嫌気環境であるや発酵熱での高温環境によって寄生虫の卵などもイチコロさ♪ って感じでね。
ちゃんと発酵させないといけないが、もう1つのコンポスト環境とも言えるのが肥溜めなわけです。

まぁ臭いの関係で候補にすら上げてもらえない傾向にある嫌気環境ですが、好気なら好気、嫌気なら嫌気と意識し、それらに適したバクテリアの投入を考慮することで、コンポストトイレが本当にコンポスト的な存在に近づくのではないかと、私は言いたいわけです。

がしかし、
言うだけなら誰でも出来るんです。

だから作ろうと思いました。
10リットル程度でなんとかその中で1次発酵ぐらいは完結出来るコンポストトイレ(もちろん土のお世話にはなりまくる)。

だってーやるだけのーお金ー出来そうだしーわーいーバケツ買い放題だー(予定)。

そんな感じです。

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