さよならISDN その2
もう何年もずっと多くの知人に言われてきました。
「なんでフレッツISDN?」
それにはいちおう理由があったんですよ。というISDNの回想です。
今でこそネットで常時接続は当たり前ですが、昔はそうじゃなかったんですよ。
2000年にフレッツISDNが始まるまではみんなダイヤルアップでネットに繋いでいて、熱心な人はテレホーダイという特定の電話番号に対してのみ23時~翌日8時まで定額制でつなぎ放題のサービスに入っていたんです。んでみんな23時になるとネットに繋ぎ、朝8時に解散していたと。俗にいう『テレホタイム』って現象ね。
おいらは元々、ドリームキャストからネットに入った口なんですね。
当初のドリキャスはダイヤルアップオンリー。
そしておいらは音声通話も確保しておく必要があった。
その結果、INSテレホーダイでネットを利用していたわけです。
その後PCを購入しフレッツISDNの利用を開始。
ただこの時点でも「ダイヤルアップ+音声」もしくは「フレッツISDN+音声」という利用をおいらは必要としていて、ADSLではその用途を満たせなかったんですよ。
だからフレッツISDNになったと。
その後、利用法が変わったものの、うちの回線事情がADSLへの移行を邪魔します。
収容局からうちまで、4㎞近くあるんですよね。直線距離は1㎞ぐらいしかないだろうに。だから理論上の速度がまぁでないことでないこと。
ついでにおいらは知人のADSLの速度の相談を何度も受けていて(別に詳しかったわけでもないのだが当時検索がお得意だったらしく…)、それで数々のADSLのトラブルを聞いてもいた。
その辺りを考えるとISDNからADSLに移行するのはリスクが大きすぎてムリだったし、それにISDNでも問題なくネット上のサービスは利用できていたし、ADSLにする必要も理由も意味もなかったわけです。若干安くはなるんどもね、買ったルータも元気だったし。
さらにその後、今度はFTTHが出始めた。光ですな。
ところがこれが高い。うちは戸建なので超高い。オマケに工事も必要。
ついでにISDNに不満がない。
だからFTTHも選択肢にはならなかったんです。
そして現れたおらの本命XGP!次世代PHS!!
これはおらはすごい期待したんですよ。
うちにはネットするのは自分しかいないので、上手く行けば端末一本化で家でも外でも回線がまかなえるかも知れない、と夢を見たんです。
が、例のソフトバンクのアレでコケてXGP剥ぎ取られウィルコムはソフトバンク傘下になりXGPはAXGPという下らぬただの3G改造規格に成り下がりサービスも3Gよろしくなものに転がり落ち、XGPはおらの選択肢から消えたわけです。
んでその時点でもUQのWiMAXについては検討していた。
ところが、この時点でもおらはISDNに不満はなかったんです。まぁアップロードに次官は掛かるが、打ち込み等の作業の間には終わっているし、レスポンスも早いしね。
しかし10年超使い続けたISDNルータが不調になってきたことと、ネットのサービスがナローバンドを切り捨てる(タイムアウトする)ようになってきたこともあり再度検討した結果、ISDNルータなりTAなりを再度購入するよりは料金面的にもサービス内容的にもUQでまかなえる可能性があり、無料レンタルでも実際の速度…むしろレスポンスに問題がなかったことから、今回のさよならISDNに至ったわけです。
個人的にはISDNはいろいろと思い入れがあるんですが、これも時代の流れなのでしょう。
「もう1つの未来」が無くなった今、唯一の完全定額制モバイルブロードバンドと言えるUQと、ひとまず2年間付き合っていこうと思っています。
さよならISDN。おつかれさまINS。今までありがとうござました。