東北新幹線八戸開業10周年記念「交通まちづくりシンポジウムin八戸」に行ってきた
八戸で公共交通を考えるシンポジウム-路線バス・鉄道などをテーマに(八戸経済新聞11/29)
リンク先記事に、29日から30日にかけて開催される「交通まちづくりシンポジウムin八戸」についてが書かれてはる。
なんでも北海道から九州まで約180人が集まったとかなんとか…集まったのは公共交通機関の人やシンクタンクな人や大学の鉄道サークルやバス愛好家などなど。
んで29日は3人が公演っぽいのをやって(公演、報告、報告って形だべか)、明日30日にはパネルディスカッションなどをやるって話です。「頑張れ!地方鉄道」「頑張れ!公営バス」「東北新幹線八戸開業から10年を迎えて」がテーマ?
えっと、29日の行ってきました。
3分の1ぐらい面白かったです。どこかは具体的には言えねぇ。って3分の1とか言っている時点でどうかと思うが、ウソはなおさら言えねぇ(@ω@。
んで1つ目のヤツでは新幹線が無駄な公共事業の代表例みたいにマスコミに叩かれているのはおかしいみたいな話をしてましたが、まぁマスコミの話は元からおかしいとして、きっと認識の差異がデカイんだろうなと個人的には感じただ。
あとはそうですね、おらには半分ぐらいはシックリこない話でした。
ってこの記事書いていたら29日深夜に緊急指令がきた。『のへのバスマ』を用意して欲しいとのこと。
そんなこんなでなんだかんだでその日は徹夜し、寝ないで30日に参戦となりました。ねむいー。
30日はパネルディスカッションとかで、1つ目は女子会よった感じで「アタシ鉄道好きー」みたいな感じ、2つ目は路線バスな話で公営バスの中の人にツッコミ入れてニヤニヤな感じ、3つ目は新幹線10周年な話で某新参大使が他の人や客に変に絡んでなんだかなーな感じでした。あくまでもおらの主観です。3分の1だけ面白かってあとは眠かった。きっと当人が前でも同じ事を言うだろう辺りがりうかクオリティー(=ω=。
さて、先に書いた認識の差異みたいなことなども踏まえて少し書きます。
まぁ近頃のマスコミが根拠もない一般イメージを膨らませてろくに調べないマスゴミな部分はあるのは事実として、立場や認識の違いによって生じる「本質的には同質なものが見る角度で異質に見え、それが本質であると思い込む」という部分が大きいと思いました。
1日目の1つ目の先生の話で「新幹線は無駄な公共交通と言われてきたが、結果的に八戸は頑張れてるじゃないか!」みたいな部分、これはこれで事実だと思うんです。
んでその上で感心したのは、新幹線は重要と言いながら他の交通も同様に重要と言い「2次交通という単語は専門家は使わない」みたいに名言したこと。
何気にこの認識は大事と思う。つまり本来は新幹線が上で在来線や路線バスは下ではないということ。
んでそれと真逆の認識を披露した方もおられました。2日目の3つ目のやつの親善大使な人。
なんでか知らんが「2次交通」「2次交通」と連呼しておった。ちょうど同じ場には1日目で「2次ではない」と言った人もいたので、1日目の公演をちゃんと聞いていた人は「アホだなぁ」と思わない方が難しかったかもめ。
結局はこれ、その人の主観の問題であることを意識出来るほど、正しい認識が可能かどうかの問題なんですよ。
新幹線を使わない人にとって、1次交通は普段の交通手段なんです。車ユーザーならマイカーだし、バスを使う人ならバスだし、JR八戸線を使う人は電車(って言うと「違う」と言う人おるが、八戸では鉄道を走る人が乗るのはみんな電車)だし。
逆に東京とかに出張をしょっちゅうする人で、かつ路線バスとか使わない人には1次交通は間違いなく新幹線だろう。
もちろん「そうは言っても自分にとってはそうなんだから」というのは認めるが、ただ議論の場においては持論をゴリ押しするのは押し付けでしかなく、違う立場からの視点を尊重しないといけないわけです。
が、悲しいかな、そのことにすら気付けない人もいる。まぁ親善大使な人は新幹線であちこちいって賑やかすのが仕事なんで、路線バスなど貧乏人の乗り物ぐらいの認識だとしても仕方ないのだろうが、でも本質的には新幹線と在来線と路線バスとは同じレール上で語ったり比較したりするのではなく、それぞれの立場においてそれぞれを見極めねばならんのよ。
だからいろんな変な方向から見て、ある意味では面白かったですな。この『2次交通』辺りの会話からにじみ出る本性ちっくな部分が。
あともう1つ、「公営バスは必要か?」という辺りの話が興味深かった。
公営バス、つまり八戸市営バスのように、お上がやるバスのことよね。補助金とかで民間に任せた方がよくない? みたいな話が日本では広がっている辺りも受けてのことだと思うが。
まぁ客観的な結論言えば、公営である必要はないよね。やれるんであれば南部でも十鉄でも市営の路線を全部成り代わってもサービスが維持できるならそれでいいと思う。
ただ現状それが八戸市にそのまんま当てはまるとも思えないという部分がある。民間に移譲したらサービス維持出来ないのでは? みたいな部分も若干ね。
と同時に、公営バスだからこそ民間に出来ない独自サービスを提供し、エポックメイキングとしての役割を果たして欲しいという部分もある。
そこいらをまとめて見る時に、八戸市営バスが必要かどうかは、八戸市が市民にどのように暮らして欲しいかという部分、そこ次第だと思わずにはいられない。いろいろ難しいけどね。
とりあえず参加出来て悪くはなかったなと思いました。
残念なのはこのシンポジウムの内容が一般に知られないだろうことね。こういうのを発信できればもっと尖れるのに。
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