評価される「八戸レビュウ」、しかし「はっち」は…
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地域再生マーケティングの本命は「アート」である。(日経ビジネスオンライン8/22)
リンク先記事で、はっちのオープニング企画の1つ「八戸レビュウ」について、88人の八戸人が手書きの文章を記し、それに写真家が撮影した写真と共に展示したことが評価され「八戸レビュウ本」の全国出版もありーの、他の場所での展示会もありーのなどなどしているみたいな入口から、他の事例に移動して「地域再生はアートだもん!!」みたいな着地をしてはります。
ある意味興味深い文章なので(首を捻る感もありますが)、是非リンク先記事を参照下さい。
さてその上で、おらは「八戸レビュウ」の評価と、「はっち」の評価は別物だと強調したい。
なぜなら、はっちは中心街活性化の切り札などと言われ(というかほぼ自分から言っていたよね?)、しかし実際にははっち目当てで中心街に人が集まっているとは言いがたい状態があり、また八戸に観光にきた人のポータルにはっちがなっているとはとても思えないからです。
数日前、はっちへの来館者が50万人を突破したそうな。
しかし私は実情を知っている。
はっちが出来たことではっち目当てで街に来る人がいることは認めるが、それが中心街活性化に繋がるほどの効果が上がっているとは言いがたい。
たしかに面白い企画をしていることもある。4Fのこどもはっちなんかは小さい子供なんかにはとても魅力的な、いや八戸で最も魅力的かも知れない子供向け施設だと思います。
でも実際には、はっち目当てで街に来る人はほとんどおらず、街に来たのでよってみるかという人がほとんど、しかも上の階に上がらない人がほとんどです。
これは何故なのでしょうか?
まずはっちに魅力がない、ということは今後中の人にがんばってもらうしかありません。4階に子供以外にもすごい魅力的な何かがあれば違うかも知れないけどね。とかとか。どうせならBeFMの生放送とかを4階でやればいいのに。あるいは展示も、1階と他のフロアというように2会場開催で、上の階に誘導すればいいのに。
とまぁそこいらは今回余り触れず、もっと構造的な問題を示したいと思います。
はっちはとにかくエスカレーターやエレベーター、階段の位置が分かりにくい。つまり2階より上に行きにくい。
これははっちの構造的な問題というよりも、その設計思想の問題です。
通常大型施設のエスカレーターやエレベーター、階段などは、目につきやすい場所にあります。だってそうじゃなきゃ移動しづらいもの。
でもはっちは、うっかりすると見逃すような場所にエスカレーターがあり、よく探さないと見つからないような隠れた場所にエレベーターや階段があるのです。
エスカレーターははっち1階正面入口から入って右側、壁に隠れるように設置されています。エレベーターは左奥の隠れた場所に、階段はエレベーター近くと入り口から入って右奥、いずれも簡単には見つけられない位置にあります。
さらに通常エスカレーターなどは、1階から2階、2階から3階と次々上っていけるように、降り口の隣に登り口があります。そして反対側には降りる為のエスカレーターが設置されています。
でもはっちは、1フロア上がったら、そこからグルっと反対側に回りこまないと次の階に登れません。
では降りるエスカレーターはというと、建物の反対側にあります。もちろんこちらも回り込み仕様。
つまりはっちは、エスカレーターとエレベーターと階段が見つけにくく、エスカレーターは1フロアごとに回りこまないと上がって行けず、その際に展示エリアを突っ切らねばならないんです。
それと同じ工程を降りる際にも繰り返します。
おそらくは全てのフロアを見て欲しいという意図があるのでしょうが、実際にはある種の嫌がらせ構造です。中の人だってエスカレーターで上に行くことはしないで、かなりの確率てエレベーター、残りは階段ですよ。
このようなエスカレーター等が他の施設にはない分かりにくい配置であるにも関わらず、入り口などにわかりやすい案内もない、だから多くの人が1階の展示を見るだけで上にも上がらず帰っていくのです。
おされ優先でお客の利便性を無視するかのようなその姿勢は、けして褒められたものではありません。
このようなことは施設構造のみならず、はっちの中の人にもよく見受けられます。
新しいモノばかりで、客観的な視点が欠如していることが多いのよ。展示もイベントも何もかも。
何も特別なことをしなくてもね、解決できることはあるはずです。
例えばエスカレーターを分かりやすくするならば、ホームセンターサンデーの入口の床に貼ってある店内地図のようにするとか、あるいは床に矢印付けるとか、また上がったところに「次の階には反対側から」と書くだけでも違ってくると思う。
そういうことが開館から半年経っても見えてこない中、なぜか「八戸レビュウ」は評価されたんだか何かの猛烈プッシュがあったんだか全国発売本になってしまって評価してもらってて、でも肝心なはっちが変わらんなぁと思いますですはい。
あぁ、つい話がそれて当初話すつもりのこと言ってなかった(@ω@A;
中心街活性化の切り札なら、もっと目立ってもっと集客してナンボです。
それが出来ていないでとにかく入った人をカウントしつつの「祭りで来館増えたもん」とか言っていないで、むしろはっちの至上命題は祭り期間以外でも中心街に人を呼ぶことなので、半年で50万人で喜んでいちゃいけないと思います。半年で50万人ってことは、ざっくり計算して1日約2777人か、これは多い数字なのだろうか?
ということで「八戸レビュウ」だけでなくもっと普通にがんばれはっち、とおらは言いたいです。
のへのこと |
2件のコメント
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「八戸レビュウ」なんですが、横浜そごう内の紀伊國屋書店で購入したひとりです。
「はっち」の中に、コミュニティFM局のサテライト(スケルトン)スタジオの設置を提案させて頂きます。資金はそれなりにかかりますが、「生放送をしている」という事実がわかれば、集客も可能なのでは?と考えます。
千葉市内に本社を持つBAY-FMでは、サテライト(スケルトン)スタジオを県内に5ヶ所あって生放送をするのですが、成田空港第1ターミナル5Fという立地条件にもかかわらず見にくるリスナー(聴取者)がいます。地元民の考えをお聞かせ願えば幸いです。
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はっち内のスタジオ、ついこの前から稼動してました。八戸のコミュニティFM「BeFM」の昼だか午後だかの生放送番組をやってます。1Fの奥っちょにあります。
というかあれなんですよね、最初からそのつもりでスタジオを作っていたのに、諸般の事情で半月も無駄に寝かせておいたらしいです。
個人的にははっち内のスタジオってイイと思うんですよね。FMに限らず、ネットでの動画配信でもなんでも活用すべきと思ってます。来館機会にもなりますし。
でも現状BeFMの一部の番組しか活用していない感じですので、もっといろんな活用法が必要だなぁと、スタジオに限らず思っておりますですはい。