2年の意味

携帯業界は「2年ひと昔」?(ITmedia+Dモバイル9/12)

リンク先記事で、割賦販売の2年についての考察みたいなことが載ってはる。

まぁある意味面白い記事なんども、2年の意味を違えている気がしますな。
割賦販売での2年縛りというのは、平たく言えば2年間使ってくれる前提であればこれだけの割引も出来ますよというキャリア側の事情を汲んだものであり、ユーザーの選択肢が増えた形であるがユーザーが有利になる為の施策とは必ずしも言えないのよね。

まぁキャリアの思惑は抜きにして、一度に高い機種変代金を捻出するのってけっこう痛い人もおるわけです。正直おらも痛い。
だからそういう意味で月々の支払いに分割できる割賦販売を望む声はたしかにあった。
ただキャリアとしてもそのまま割っただけでは魅力が薄い。
だからソフトバンクモバイルが最初のスーパーボーナスで、割賦支払いが終了していない状態での解約時には残金を一括支払いという手法を編み出したのだ。

この残金一括払いという手法はある意味では大発明とも言えるものだ。
日本のケータイ端末が安い理由は、基本料や通話料にその差額分が上乗せされているからであり、その販売方式では短期機種変更をするユーザーが得をしキャリアが回収しきれずに損をする弱点があった。
それを回避する、つまりは短期機種変ユーザーなどによって損する可能性を排除できるかだ。

ただそのままでは割賦販売を利用するわけがない、特に携帯の場合は十分に安い価格で提供される形が出来上がっているのだから利用するわけがない。
だから高い割賦向けの販売価格を提示した上で高い割引率を提示する、という方法もソフトバンクモバイルは編み出した。
これによってキャリアはほとんど損をせず、しかも安くしているというイメージをユーザーに打ち出せたわけですな。

とまぁこういう理由で、とりあえず2年使ってくれればその分のインセを回収できますよというのが2年契約の実像です。
つまり条件付けでできる限りの割引を提供してるだけであり、ユーザーの為だけで安くしているわけではないんすよね。

まぁウィルコムの場合には、割賦方式でも通常販売でも機種変はそんなに値段が変わらない、という現象も起こっていますけどね。
そこは元々ウィルコムがインセが少ないことや、2年使うと前提してもそのぐらいの差額しか出せないぐらいに薄いインセでやっているということなので、その辺りは取り違えないで欲しいな、とたまに「W-VALUE SELECT意味が無い」と発言している人に言いたいです。
そう思う貴方は割賦販売に適していないのよきっと、普通にカッチャエ(=ω=。

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