ペット引き取り有料化は安易な飼育放棄防止に繋がるのか
ペット引き取り、有料化の波 安易な飼育放棄防止へ(asahi.com暮らし一般9/17)
飼えなくなった犬や猫の引き取りを有料化する自治体が急増しているそうな。
目的は安易な飼育放棄を減らすだそうだが、各種費用を賄うという意味合いもあるのだろう。
リンク先記事によると「有料化でかえって捨て犬や捨て猫が増える」との懸念もあったが導入した自治体でその兆候がないんだそうで、それで導入をしているところが増えてきているんだそうな。
しかしその考えは甘いのではないかとおらは感じている。
仮に引き取り料が無料だったとして、どのような人種が飼いきれなくなった犬猫を持ち込むだろう。
それは生き物の飼育に責任をもち、かつ自らの飼育責任を最後までまっとうするという意思がある人であろうと思われる。
ではそれ以外の人はどうするか?
おそらくは飼いきれなくなった時点で生き物を捨てているはずだ。
今のご時世では自ら殺処分をするとは思えない、自らの手を汚せぬ人が多く、また無責任に動物愛護を叫ぶ人も多数おるからだ。
加えて「殺すより自然に返してあげた方が幸せだ」という無責任な考えがあることもそれを後押ししている大きな一因であろう。実際には不幸を撒き散らしているだけでしかないのだが、多くの人はそれに気づくことはない。
結果『良いことではないが悪くないをしている』という思い込みの末に野に放つ人が多数存在すると考えられるのです。
生き物を野に放つような人は、元から保健所などに引き取ってもらうということを受け入れる気がありません。その認識の間違いに気付いていないからです。
ですからその認識の過ちに気付かない限りは野に放つことが減ることは無く、また元より引き取ってもらうつもりがない為に放たれる数が増えることもない、とおらは考えているのです。
もちろん中には流行りで飼育し、面倒になったからと持ち込むことすら面倒で野に放つという人もおるでしょうが、それはもはや論外です。そういう人たちははなから生き物を飼うべきではないのです。
いずれにしても犠牲者は飼育される生体たちです。
飼育者にできることはその生き物を最後まで飼育し、更なる悲しみを増やさぬようにと努力することだけしかないのだと、密放流者たちが気付いてくれる日がくることを願っています。