十和田笊畑で小規模水道の使用を住民が要望

「小規模水道使わせて」十和田笊畑住民が要望(デーリー東北8/6)

十和田笊畑にて、小規模水道の使用を住民が市に要望しているそうな。
ことの成り行きを簡単に説明すると…

元々わき水を利用した小規模水道を生活水として使っていた十和田市笊畑地区の人々、しかし2005年10月に簡易水道が完成した。
すると十和田市は簡易水道の使用を同地区14世帯に強要、加入しなければ従来からある小規模水道への給水を8月31日で停止すると通告。
でも簡易水道に加入するにはなんだかんだで35万円必要、だから中にはそんな余裕のない家庭もある。
しかし市は「もう決めたんだもん、安心で安定した簡易水道を作ったからそれに参加しないと小規模水道を止めちゃうもん」と吐き捨てた。

ということですな、個人的な脚色もありますがまぁこんな感じ。

とりあえず十和田市はもっと話し合うべきに思います。
リンク先記事で取り上げている人を例にするならば、何とか生活している人に35万円の出費を強要し、暮らしていけないからと生活保護を申し出たら何とか命の糧としている土地を理由に生活保護を受けられない。その上で給水を停止する、というのですからあまりにも酷いんでないかと。
しかも理由が「進展がない」と判断ってのはどんなもんだべ、加入する為の資金を捻出できない人に向かってそう言うのは。
おまけに「簡易水道入れば小規模水道使ってもいい」って、無意味なこと言われてもね。

まぁ似たようなことでは下水なんかがあるよね、県内では。
元々下水のない地域に下水をひき、そこに暮らしてきた人に「下水作ったから全部下水にしなくちゃダメだもん」とばかりに通達がくる。
でも実際にはけっこうな金額掛かるモノ、金銭的に実現できない人もおるわけです。
配管からトイレの水洗化から従来の便槽撤去やらって、うち方には見積りで軽く50万とか言われたことある。
だからうちまだトイレが汲み取りのままだったり…(=ω=A;
それに対して「水洗トイレ作ったら汲み取りトイレ使ってもいいよ」というようなことが今回の十和田市の見解なのです。

こういう生活インフラは市とかにしてみれば下水化を促進したりとかは是が非でもやっていきたいことなのでしょうが、ある程度生活に余裕がないと実現不可能なものであり、また無いと生活が成り立たない部分ってのもある。
ということも考えねばならないところです。

十和田市の言い分がわからぬわけではありませんが、
その言い分にかこつけて住民の生活を奪うことはあってはなりません。
各家庭の事情に考慮した方策をしてくれることを、十和田市には切に願います。

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