再処理工場、ようやく漏洩の可能性を残す部品を交換
2006年5月30日
部品38カ所で交換 原燃の溶液漏れ(asahi.comMYTOWN青森5/30)
精製建屋内における試薬の漏えいに関する原因調査の結果等について(日本原燃5/29)
六ヶ所再処理工場精製建屋内でのウランを含む放射性溶液が漏れた事故、その漏洩原因となった部品と同ロットのモノが交換されたそうな。
交換されたのは38箇所、昨年7月に溶液漏れを引き起こした時に原燃が「異常なし」として放置していたということなので、1年も漏洩の危険がある状態で放置されていたことになる。
取り換えた部品を切断し内部を確認したら浸食されていたものもあったそうな。
つまり、他の箇所でも漏洩が起きてもおかしくない状態であった、ということもあながちありえなくはない状況だったようです。
今回の事故は「部品の耐久性の問題」だけでなく、「事故やトラブルに対する原燃側の認識の甘さ」という点が最も重要なことです。
かつての原子力関連の事故、その全ては怠慢や思い込みによって引き起こされています。
原燃には「小さなトラブル」と吐き捨てるでなく、自らの甘さが引き起こした人災であるという認識をもってもらいたいものです。
▼参考リンク▼
再処理工場は部品の見直しを検討するべきではなかろうか(みどりうかブログ5/19)
再処理工場で薬液が漏洩(みどりうかブログ5/18)