インドネシアのマングローブ林、再生へ
2006年5月5日
マングローブで津波を防げ スマトラで佐賀大が研究(Web東奥5/4)
インドネシア・スマトラ沖地震で大きな被害が出たインドネシアなどにマングローブ林を再生させる研究を佐賀大などのグループが始めるそうな。
マングローブは熱帯・亜熱帯の沿岸などに生えている植物、日本では沖縄の島々などに生息しています。
水面下に根を伸ばし、そこから立ち上がるように水面上に広がるマングローブ、その足元では多くの生き物が暮らしており、また嵐や津波の際にはその被害を軽減する効果もあると言われています。
それを取り戻そう、という研究ですな。
リンク先記事にもある80年代のエビ養殖池ブーム、実はあれの多くは日本向けだったりします。
日本向けにエビ養殖池が多数作られ、無理な爆殖による池の水質悪化等で多くの養殖池が野ざらしのまま、という話もよく聞きます。
もしマングローブに津波を軽減させる効果があるのだとしたら、インドネシア・スマトラ沖地震による被害を悪化させたのは現地の人とそのエビを購入していた日本人、と言えなくもないのです。
このことは世界のどこでも言える事です。
一時的に儲ける為の手法は所詮バブルでしかなく、じっくり自然を育てていかなければいずれそのしっぺ返しを喰らうものです。
またそれは、趣味などにも言えます。
ブラックバスは言うに及ばず、安易に海外の花々をあちこちに植える事も自然を壊す場合があります。
今は昔と違い、そのような知識も得られやすい世の中です。
自分の楽しみの為だけではなく、環境にも影響を与えるかも知れないということを忘れずにいるということ、それが今の時代に必要なことなのかも知れません。