デーリー東北に再処理工場の安全管理に関する記事
プルトニウム抽出始まる六ケ所再処理工場(デーリー東北4/3)
デーリー東北に六ヶ所再処理工場における安全管理に関する記事が載っていました。
安全管理でも特に、外部へのプルトニウム持ち出し防止に関することですな。
■手形チェックによる管理
主にテロ防止の為でしょうか、これで施設内に入る人の安全確認という感じなのでしょう。
もしかしたらこれを「第3者の監視を妨げる」と受け取る人もいるかも知れませんが、正当な理由をもって所定の手続きを踏んで施設内に入れるのであれば問題はないと思います。
■プルトニウムの監視は24時間体勢で行う
最低限はやっている、ということなのでしょう。
安全管理上全ての情報を公開できないのは仕方ないとして、その分責任をもって管理し、事故等がないようにしてもらいたいと願うばかりです。
■プルトニウムの全量を把握することは難しく、誤差が生じる
一見するとプルトニウムが紛失しているかのような印象がするが、実際にはプルトニウムがどれぐらいあるのかを把握する時にはリスクの少ない検査で行うので実量との誤差が出るだろう、ということなのでしょう。
高濃度放射性廃棄物中のプルトニウム量をより正確に確かめるなら、切断粉砕等の工程を経て観測すればより実量に近い値がわかるはず。でもそれをすればより多くの廃棄物が出るという矛盾。その中でのリスクの少ない選択なのかも知れません。
とすると、計測はもちろん大事なのですが、他の対策がより重要と言えるでしょう。
立場によってもどう見るかは変わってくるでしょうが、これらのことは最低限必要なことであると私は考えています。
それは賛成でも反対でもなく、操業する以上は地域の安全の為、また世界へ核を撒き散らさない為には最低限やらねばならないということです。
そして今回の施策に満足することなく、より安全な方策を模索することが大事なのだと思います。