ドライブレコーダーは事実を映し込む
ドライブレコーダーというモノを御存知ですか?
自動車版のフライトレコーダーとも言うべき存在で、事故の記録を残してくれる機械です。
数年前から都内のタクシーなどで試験運用されていましたが、昨年11月からは一般車向けのドライブレコーダーの販売も開始されました。
といきなり言い始めたのは、今日放送のサイエンスZEROで、ドライブレコーダーについて取り上げていたからです。
市販されているドライブレコーダーWitnessを例に、主な機能を取り上げてみましょう。
Witnessは「CCDカメラ」「CFカード」「Gセンサー」を搭載したドライブレコーダーです。
ドライブレコーダーと言っても常に録画しているわけでなく、事故の衝撃や急ブレーキや急ハンドル、急発進等ある程度以上の急激な加速度があると録画されるようになっています。
自家用車用の場合は加速度検知前12秒、検知後8秒、計20秒がが記録されます。
これによって客観的な事実(事故当時の映像、速度変化やその方向など)が人の主観抜きで残されるのです。
交通事故などが起こると、必ずと言っていい程に言い分の違いが起こります。
例えば交差点での自動車同士の衝突で両者共に「こっちの信号が青だった」という言い分になったりとかね。
そうなる原因には何かの思い込みであったり、自分が不利になりたくない為のウソであったりという、言うなれば主観による誤認(意識的かどうかは問わず)がそのトラブルの原因なのです。
しかし事実は1つです。
それを見極めるためにはドライブレコーダーは有効な手段の1つである、と私は思っています。
このドライブレコーダーが普及すれば、日本の交通事情が大きく変わる可能性があります。
裁判などでの事実確認に生かせれば短期にしかも今よりも事実に基づく判断が可能になるでしょう。
またあらぬ疑いで苦しむ人も減るだろうことも想像に難くはありません。
さらにはドライブレコーダーの記録が積み重なる事で、より身近なものとして危険走行や危ない道路状況などについてを知ることが可能になるでしょう。
今よりもっとドライブレコーダーが普及する事を切に願います。
▼参考リンク▼
日本交通事故鑑識研究所 □ドライブレコーダー ~ Witness □ 公式サイト
車の事故映像を記録のレコーダー、一般向けにも普及へ(NIKKEINET1/13)