放射性物質除去のために個人でひまわりを植えるのは、とりあえず落ち着け

ひまわり作戦 Operation Himawari(Space Agriculture)

ネット上でひまわりを植えて放射性物質を除去するという活動を個人でやっている人がおりますが、リンク先を見てとりあえず落ち着いて個人での活動をするかどうかを冷静に考えて欲しいと思います。以下オレンジ文がリンク先の要約。

3月11日の東日本大震災で事故があった原発から漏れでた放射性元素により深刻に汚染された土壌では食料作物を育てることは当面できない。
そこで花卉栽培に切り替える提案を福島の人たちにしよう、というのが『ヒマワリ作戦』。
植物はセシウムを取り込みやすく、ヒマワリが特にその能力が高く、チェルノブイリ原発事故の後の実験でも実証されている。ヒマワリを栽培し、収穫したヒマワリを高温好気堆肥菌でミネラルに変換し少量化、適切な処分場で安全に貯蔵することでの土壌改良を行う。
ただし、冬期にほこりを飛散させないように立ち枯れたまま越冬させた場合にどうなるかを考慮し、初めの年には小規模な実験を実施することでヒマワリの放射能除去効果を他の植物種と比較検討し、ヒマワリ等の植物による浄化が有効かを判定する。これにより農地回復年数の推定や他の方法との比較、適した品種や栽培法、処理する量、コスト等の算定も行う。
条件は被曝線量管理の手段を準備したうえで作業することと、収穫植物体自体が放射能を帯びる可能性があるので安全に処理する手順や施設の建設を準備することの2点である。

かなりざっくり要約しましたが、もっと短くまとめると、
ひばくしないように作業者の安全を確保し、ヒマワリの処理の準備が成されるならば、ひまわりでの放射性物質除去は出来るべさ
ってことです。

つまり本来のひまわり作戦とは、普通の人が入っちゃいけないような場所での活動を想定していて、またひまわりの処分が前提で放射性物質を集めるためにひまわりを植えちゃおう作戦なんですよ。
でもネットではどうも「ひまわりを植えれば放射能が無くなる」みたいな感じの人もいて、また「やらないよりはやった方が良い」との考えの人もいるようなのよね。

でもちょっと待て、そこは冷静に考えるべきポイントですよ。

 
gg-8がやっているひまわりリレーは、放射性物質除去ではなく、言うなればココロに花を咲かせましょーちっくな活動なんですよ。これは別に万人に受け入れられなくってもいいし、参加したい人だけ参加してもらえばいいし、「やらないよりは」的なことでもOKです。それで迷惑を掛けるわけじゃないし。

でもね、放射性物質で汚染された土壌で行う場合には、「やらないよりは」ではなく、ちゃんと処分法が決まってからの活動が好ましいと思います。でないと除去どころか放射性物質拡散にもなりかねない。

だから放射性物質云々抜きでのひまわりはOKだとおらは思うんです。個人でもドーンとやってください。出来ればひまわりリレーにも参加してプリーズ。

でも放射性物質除去を目的とするならば、リンク先をよく読んで、正しい活動を行わないと、効果は見込めないと思うんですよ。

3月11日の地震発生後にはチェーンメールやマルチポストなどで偽情報がたくさん流れたけれども、それを善意で信じて悪意なく混乱に加担してしまった人がたくさんいます。
今回の放射性物質除去目的のひまわりなんとかもね、善意でやろうとしている人がたくさんいますけれども、そこは正しい情報を得て正しい理解をしないといけないと思います。

ということで、放射性物質云々抜きでみんなでひまわり植えてみませんか? というお話でした。なんか着地点が違う気もするが木に竹刀。

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