「だれとでも定額」に向いている人は?

だれとでも定額12月3日から他社への通話も1回10分以内なら無料(月500回まで)となるオプション「だれとでも定額(月+980円)」が開始されました。
1通話当たりの制限があるものの、他社のケータイや固定電話などに最大で210000円相当分(30秒21円×10分×500回)が月980円で利用できるという他に類を見ないオプションプランとなり、様々な利用法が考えられます。

しかしここで安易に飛びついてはいけません。
ケータイのプランというものは万能ではなく、その人の使い方次第で合うプランと合わないプランが存在し、「だれとでも定額」においてもそれは例外ではありません。とりあえず付けとけというのは乱暴な意見。
では「だれとでも定額」に適したユーザーとはどのような人なのでしょうか?

新ウィルコム定額プランS
+だれとでも定額
2745円
ホワイトプラン1793円
Wホワイト2773円
ガンガンメール1410円
ガンガントーク1800円
まずは他社などの基本料金が安価なプランを比較してみましょう。比較のためにある程度同条件になるよう、通話とメールが利用でき、かつ端末の修理サポートが適用した価格帯を表にしてみました。

ケータイ料金だけで見れば、他キャリアに全く通話しないならば「ホワイトプラン」が最安、全く通話しない利用法では「ガンガンメール」が最安となります。
あらためて言うまでもなく、「だれとでも定額」は他キャリアと通話しない人には無用の長物です。
さらに言えば、特定の相手のみの通話がほとんどであれば「新ウィルコム定額プランS(修理サポート込みで月1765円)」か「ガンガントーク」で十分です。時間帯さえ問題なければ「ホワイトプラン」でも良いと言えます。
当たり前のことですが、特定の相手と長く話したいならば「だれとでも定額」には向いているとは限らないという結果です。

 
しかし実は見方を変えれば「だれとでも定額」は1通話辺りに対する通話料割引とも言えます。
10分以内なら無料、10分超えた分は21円/30秒。
仮に15分電話すれば、「だれとでも定額」無しなら630円掛かるはずが210円で済みます。元々「新ウィルコム定額プランS」では通話料が21円/30秒なわけですし。
そう考えた時、ウィルコム以外への通話が月に980円(約23分)以上ある人のほとんどは、「だれとでも定額」を付けておいて損はしない言うことが出来そうです。長電話向きではありませんが。

では今回比較した他のプランよりも「だれとでも定額」適用時ににお得になるのはどのような時でしょうか。

「Wホワイト」に対しては、10分以上の長電話をしない限りは常に「だれとでも定額」の方がお得となります。Wホワイトの通話料が10.5円/30秒と安いとはいえ、だれ定はタダですから。

「ホワイトプラン」と「ガンガントーク」については、月に23分以上の通話料が発生する通話をする場合には「だれとでも定額」の方が安くなります。
面白いもので、この月23分というのは多くのキャリアでの共通キーワードです。
「だれとでも定額」を付けた方が良いかどうかの判断も月23分、「ホワイトプラン」や「ガンガントーク」の方が良い場合の判断も月23分、キャリア毎に様々な形で料金を分散(基本料+各種オプション)していますが、どうやらこの辺りが各キャリア共通となる1つの基準のようにも見えます。

話を戻しまして、
残る「ガンガンメール」の場合には月32分以上通話するなら「だれとでも定額」の方が良い、ということとなります。

このように考えると、多くの場合には「だれとでも定額」が必要ない場合に「新ウィルコム定額プランS」にするか、ウィルコム以外のキャリアにするかを判断すれば良いようです。この場合はダブルホルダーにワザワザするメリットはあまり無いと言えるでしょう。いろいろと考えてみましたが、実際のところはシンプルに考えれば良いようです。

「だれとでも定額」は1通話10分まで、月500回までという条件があるものの、他キャリア相手に音声定額となる画期的なオプションプランです。
しかし万人向けというわけではありません。他のプランが最適なユーザーも大勢います。
その辺りを正しく理解して活用するという意味では、「だれとでも定額」もまた数あるプランの1つに過ぎないというありふれた結果にはなりましたが、「だれとでも定額」を活用出来る人は賢く使ってより良いケータイライフを過ごして欲しいと思います。

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1件のコメント

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    万人むけのプランなんて無理ですからね。
    ただ、「現状の使い方でそのまま使うのであれば」という但し書きが加わると思います。。
    俺は宮城県の契約で以前から使ってますが、大幅に通話が増えました。(特に意識してないですが・・・)
    やはり、無意識のうちに『通話料がかかるから電話しないでおこう・・・』っていう心理的ブレーキがかかっていたのかと思います。
    潜在的な需要は非常に高いと思います。
    もちろん、ご年配の方や、家族の通話しかしない・・・なんて人はべつですけどね。

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