PHSがダサイ?というお話2

この記事はみどウィル支に投稿した記事の再掲載です。

前回、「PHSがダサイ?というお話」で、PHSに対する随分昔の記憶が未だに言われていることを書きました。
しかしPHSへの偏見はまだまだ数知れません。
ということで、今回もまた「PHSがダサイ」という人の言い分を考えてみることにしましょう。

PHSがダサイという人の理由に、「PHSは音が悪い」というものがあります。
これはですね…事実と逆です。
PHSは携帯よりも遥かに音がよい、PHSを使ったことのある人のほとんどは「携帯の音は悪すぎて使いたくない」と言うほどです。
理由を詳しく説明すると長くなりますが、簡単に言うとPHSは携帯よりも音のデータが多いから音が良いんです。
音のデータが多いから肉声に近い自然な通話が可能であり、通話相手の後ろに流れる音楽や風の音、周りの人のざわめきなどそういうニュアンスまで伝わるのです。
まぁ中にはこの周囲の音まで伝わることを雑音のように感じる人もおるかも知れませんし(そんな人は随分鈍い人だとも思いますが)、あるいはかつてのPHS開始当初の切れやすかったイメージを転嫁して憶えこんでいる人もおるのかも知れません。
でも実際にはPHSは携帯よりも遥かに音がよいというのが真実なのだと理解する方がよろしいと思います。

またある人は「PHSは技術が遅れている、時代遅れだ」と言ったりもします。
しかし一般には技術が遅れていると言われるPHSでも、ウィルコムPHSが日本初のモノも幾つもあったりするのです。
まずはメール、端末間メール…俗に言うショートメール(ウィルコムで言うPメール)を最初に始めたのはウィルコム(当時のDDIポケット)です。
Pメールでサービスが始まったのが1996年の11月、携帯各社が始めたのが1997年の5月のことです。
さらにEメール(インターネットメール)に関してもウィルコムがケータイ初、1998年12月に導入を果たしています。また同時期、ケータイ向け情報サービスもウィルコムはモード(1999年2月)に先駆け実現しています。
他にもテレビ電話やデータ通信、データ通信定額制、フルブラウザ搭載端末リリースなど全てウィルコムが日本初です。
では何故ウィルコムが日本初だという事実が知られていないのでしょうか?
その一因には携帯の宣伝戦略があります。
携帯はウィルコムに先を越されながらも、何時もこう言います。
「携帯初!」や「業界初!」です。
それを自キャリアの都合で「業界初!」という言い回しをするのです。近年ではボーダフォンが「業界初!音声定額」とか「業界初!メール定額」などと言っていますがそれも同じこと、ウィルコムの方が先に実用化していることでしかありません。
つまりはPHSが携帯よりも遅れているという概念は携帯キャリアが作り出したまやかしであり、実際にはPHSが携帯よりも先にいろんなことを実用化してきた、というのが現実なのです。

またとてもよく言われることに、「070がダサイ」と言うモノがあります。
が、これは論ずるまでもありません。
番号は所詮番号でしかないからです。
携帯なら090や080、PHSは070、IP電話は050から始まる、ただそれだけのことです。
「070がダサイ」ということは、言い換えるなら市外局番03なら良くて、私が住む八戸の0178で始まる番号は恥かしくて腹切るぞコンチクショ(TロT!!、といったような的外れなことです。
まぁ個人でどう思うかは自由ですが、そんなことにこだわる事は自身の器の小ささを露見しているだけの行為ではないかとおらは思います。

今回取り上げたモノは、いずれも事実とは異なることです。
あるいは何者かの意図を鵜呑みにしただけの思い込みでしかない事柄です。
そのことを知りそして考えた上で、どれだけの人が「PHSはダサイ」と言い続けられるでしょうか…
おそらく恥かしくてそんなことを言うことは出来なくなるのでは、と私は思いますがいかがでしょう。

▼関連リンク▼
PHSがダサイ?というお話
PHSがダサイ?というお話3(最終回)

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