フルブラウザは定額にならない!?

この記事はみどウィル支に投稿した記事の再掲載です。

また勘違いされたウィルコム。今度は「R25」!orz(useWill.com11/4)
↑このような記事がuseWill.comさんにありました。
なんでも関東圏で配布されている無料配布誌「R25」11/3~11/9号の記事に「携帯でウェブサイトが見られるフルブラウザって便利なの?」というものがあったらしい。
その記事内で11月中旬発売予定のウィルコム端末WX300Kの画像が掲載され、「各社でのパケット定額はフルブラウザには適用されない」「フルブラウザは普通のパケ放題とは別料金」という内容の記事が載っていたそうだ。

先に結論を言っておきます。
ウィルコムのフルブラウザはパケット定額適用されます。
携帯電話搭載のフルブラウザはほとんどの場合パケット定額適用外です。
つまりR25の記事の内容と取り上げ方は、とても偏ったものだと言えます。

まぁね、ふぇちゅいんさんも言ってますが、携帯に搭載されているフルブラウザは俗に言うパケット定額プランの適用外なことが多いです。
これは携帯の利益の上げ方に由来するだす。

携帯はとどのつまり、たくさん通信させてその通信料で稼ぐ部分が大きい。
その為に容量の大きい(自称)魅力的なコンテンツを公式サイトからたどれるようにしてるんです。「待ち受け画像」然り「着うた」然りです。
でも使わない人は使わない。料金掛かりますからそういうのを使いまくる人は一部です。
つまり元々携帯キャリア的には、パケット定額なんかしたくないんです。通信料ガバガバ掛けさせコンテンツを提供している側からも料金徴収するのが携帯スタイル。

では何故パケット定額制があるか?
最低支払額を底上げすることができるからです。
コンテンツを利用しまくる人は全体からすれば極わずか、そのわずかなユーザーで高い料金を徴収するよりも、全体的に「定額なら支払安心」という触れ込みで毎月ある程度以上の料金を徴収する、というのが携帯のパケット定額の本当のところです。つまりある意味での回収料金底上げと、1個人からの高額徴収でなくまんべんにある程度の徴収、という形ね。

コレに対して「ひねくれたうがった見方をするな、パケット定額は便利に使う為に携帯キャリアが用意したんだ」という人もおるでしょう。
でも実際には、無条件で普通のインターネットにもパケット定額を適用していない、そのことからもわかるはずです。
ドコモはフルブラウザ搭載端末を発売しながら、「パケホーダイ」をフルブラウザ適用外としています。
auは「PCサイトビューアー」の名称でPCサイトを見ることが可能なサービスを提供していますが、通常の「ダブル定額」「ダブル定額ライト」より高い上限にし料金上乗せしています。
つまり定額ではあるが、結局は自社キャリア内コンテンツをメインで利用させる為の定額、それが携帯の定額です。

携帯の定額に対し、ウィルコムの定額制は本当の意味でのインターネット定額制です。キャリア内コンテンツも普通のインターネットも分け隔てなく定額内ですから。

まぁ元々のパケット定額制導入の意味合い自体が違いますのでね、しょうがない部分があります。
ウィルコムはPCでの定額制データ通信を提供しており、それに近い考え方でフルブラウザも提供しています。ウィルコムはユーザーの通信環境のためにパケット定額制を開始したのです。
しかし携帯のパケット定額制は元々ユーザーの為ではなく、自社内コンテンツを盛んに利用させる為に設定した部分が大きいので、普通のインターネットの開放を認めたくないのです。

だからこそウィルコムはPCに接続してネット利用しても定額制(一部準定額制)ですが、携帯は全て別途従量制になっているんです。

一般にはまだ、「ウィルコムの定額もオプションプランだ」とか「ウィルコムのフルブラウザも定額適用外だ」とか思いこんでいる人がたくさんいます。
でもね、そのことこそウィルコムPHSと携帯電話の質の違いなんです。
ウィルコムは携帯と違い、十分採算が取れるラインで安価で良質なサービスを提供しています。
携帯ユーザーには信じられないかも知れませんが、安くかつ良質なサービスができる仕組みを作り出しているのです。某キャリアの様に客寄せパンダでプランを作ったりはしていません。
少し前に書いた「ケータイ料金が半額以下になる!?[完全版]」も、けしてウソではありません。
これが事実です。

何時の日か携帯ユーザーの思い込みがなくなることを祈っています。

▼参考リンク▼
また勘違いされたウィルコム。今度は「R25」!orz(useWill.com11/4)
R25.jp公式サイト