ウィルコムがモバイルナンバーポータビリティに参加しない理由

この記事はみどウィル支に投稿した記事の再掲載です。

10月24日から始まるケータイキャリアを変えても電話番号を変えずに新規契約できるサービス「モバイルナンバーポータビリティ(MNP)」、それに参加しているキャリアは『ドコモ』『KDDI』『ソフトバンク(現ボーダフォン)』の3キャリアであり、現行ケータイキャリアとしては『ウィルコム』が唯一参加していません。
このことに対して「ウィルコムは規模が小さいから参加できないんだよ」とか「PHSは携帯より下だから参加できない」とかいうことを薄っすら耳にしたことがありますが、実際はそんなことはありません。
ウィルコムがMNPに参加できなかった理由には、もっと会社に関する事柄が関係しているのです。

MNPは2月26日に開催された総務省主催の「番号ポータビリティに関する研究会」において実施されることが決定されました。
この決定の1年程前から会合が行われていた「番号ポータビリティに関する研究会」、それに参加したケータイキャリアは各グループの代表1社、つまりドコモグループ(FOMA、mova、PHS)の代表としてNTTドコモ、KDDI(au、ツーカー、DDIポケット)の代表としてau、そしてボーダフォンという3社がケータイキャリアから参加しました。
つまりMNPの話合いの当初、DDIポケット(現ウィルコム)はKDDIグループの一員として直接ではないものの参加していたわけです。

しかしその後DDIポケットは外資のカーライルが筆頭株主となり、KDDI直下ではなくなりました。
そのおかげでKDDIの意向(=ケータイサービスはauに注力、auの邪魔にならないサービスしか認めない)という鎖から抜け出しウィルコム独自のサービスや端末を提供できるようになりました。
と同時に、MNPへの参加もKDDIグループではなくなったという理由で白紙になってしまったのです。

つまり、MNPの話合いの途中に親会社が変わったためにMNPの話合いからも抜け出してしまい、結果今回のMNPに参加するということがかなわなくなったというわけなのです。

こういう理由がありますので、DoC○Moユーザー(仮名)などが「ウィルコムはPHSだからMNPに参加できないんだよね(゚Д゚」とかほざいたら、「MNPの話合いにはグループの代表1社しか出れなくて、その話合いの途中で親会社が変わって参加できなくなっただけなので妄想しないでねプンスコ(=▽=#」と口元だけ笑って教えてあげましょう。そうでなくてもドコモユーザーはドコモ店員の言葉を鵜呑みにしすぎて事実と違うことを信じ込んでいることが多いのでね。

こういう事情も記憶に留めつつ、携帯ユーザーにはMNPを活用して欲しいものです。

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