音声定額の「あるプラン」と「ないプラン」

この記事はみどウィル支に投稿した記事の再掲載です。

ウィルコムの音声端末向け料金プランには、音声定額の「あるプラン」と「ないプラン」が存在します。
今まで携帯電話を使っていたユーザーの一部にはそれがとても不思議に映るらしく、「ウィルコムはプランが複雑すぎてわからない」などという声を聞くことも珍しくはありません。
しかし実際には携帯よりもウィルコムの方がプランはシンプルであり、ポイントさえ押さえればそれほど難しくなかったりします。

結論を先に述べますと、
ウィルコム向け通話や他社ケータイへの通話、メールの利用が多いユーザーには「ウィルコム定額プラン」が適しており、
固定電話への通話が多いユーザーにはDDIポケット時代からの「音声定額ではないプラン」が適している

というのがウィルコムの音声通話向け料金プランです。

◆ウィルコム定額プラン◆
ウィルコム定額プラン(月2900円)の最大の特徴は音声定額にあります。
ウィルコムへの通話であれば24時間いつ掛けても無料になる(1回の通話につき2時間45分迄)、日本のケータイにおける一般向け音声定額サービスで相手先を指定せずに24時間完全定額を実現出来ているのはウィルコムだけです。
従ってウィルコム定額プランの恩恵を真っ先に受けるのは、ウィルコムへ通話が多いユーザーということになります。

また他社ケータイや固定電話への通話料も安いことがウィルコム定額プランの隠れた特徴です。
他社ケータイへは13.125円/30秒、固定電話やIP電話には10.5円/30秒というケータイでもかなり安い通話料となっています(他社ケータイの基本料金1万円のプラン並)。
ですから実はケータイへの通話が多い人でも、ウィルコム定額プランにすることによって恩恵を受けることが少なくないわけです。
さらにオプションで後付け出来る無料通話分のオプションプラン、「070以外もお得な通話パック」を利用することも可能です。
通話パックを利用すれば、月+1050円で1260円分の無料通話を利用することが可能です。けして大きな無料通話分ではありませんが、オプションとすることで無料通話分が不要なユーザーにも対応している点が特徴です。

ウィルコム定額プランにはもう1つ特筆すべきことがあります、メールが全て定額になるという点です。
ウィルコム定額プランでは、端末に発行されたケータイメールを利用した送受信が全て無料となります。
つまりケータイのメールアドレスを使う分には、相手がウィルコムでもドコモでもauでもソフトバンクモバイルでもPCでも無料となるわけです。もちろん添付ファイルも無料、また携帯のようなネット基本料もウィルコムでは不要です。

ほとんどのケータイユーザーにとっては、ウィルコム定額プランがベストな選択である、と言えるようです。

ウィルコムストア

◆音声定額ではないプラン◆
ウィルコムには音声定額ではないプランも存在します。
基本プランとも言うべき「標準コース(月2835円)」、それに無料通話分を付けた「スーパーパックS(月3465円 無料通話分1260円 ただし通話料は1.2倍)」「スーパーパックL(月5250円 無料通話分3150円)」「スーパーパックLL(月12600円 無料通話分10500円)」、昼の利用がほとんどというユーザー向けの基本料が安い「昼得コース(月2079円 夜間通話料は2倍)」、の5つです。

これらはいずれもウィルコムがDDIポケット時代から提供してきたプランです。
これらのプランの特徴としては、「年関係役割引(昼得コース除く)」や「長期割引サービス」などが利用でき、ドコモなどのプラン同様に基本料金が割り引かれることが上げられます。
しかし同時に、携帯電話への通話料が高く、固定電話などへの通話が安い、という昔ながらのPHSの特徴も残っています。

これらのプランで携帯電話への通話料が高いのは、その昔携帯電話の通話料が高かった時代に、携帯キャリア側の事情でワザワザ高い通話料にしなくてはならなかった、という過去の負の遺産です。

そのかわりに固定電話へは安く掛けられるという過去の良き時代の名残もあります。
固定電話のように距離で通話料が変わるのですが、市内であれば約10.5円/60秒というウィルコム定額プランの半額で掛けることが可能です(ただし1通話ごとに+10.5円が必要)。

またメールやWeb閲覧時のパケット代はウィルコムにしては高めに設定されています(0.0525~0.105円)。

DDIポケット時代から続くプランの恩恵を受けられるのは、通話のほとんどが固定電話への通話であるユーザーだけだと言えます。

◆安心だフォン(通話相手先限定サービス)◆

安心だフォン(通話相手先限定サービス)はDDIポケットから続いている安価な料金プランです。
端末から電話を掛けられるのはあらかじめ登録した3番号のみ(ただし110などの緊急連絡は可能)、しかし待ち受けには制限が無く月1029円で使えるというリーズナブルなプランです。
安心だフォンに対応した専用端末でしかこのサービスは受けられませんが、安い料金と知らない相手に電話が掛けられない安心感から、ドコモやauなどが子供向けケータイを発売する遥かに前から子供向けケータイの草分けとして親しまれていました。

現在では恋人や親しい人同士などで、片方がウィルコム定額プランを契約し、もう片方は安心だフォンで契約し、安心だフォンを持つ側が連絡したい時にはワンギリをして相手に掛けてもらう、という使い方をすることで、より安く音声定額を楽しみたい人たちの利用も増えているようです。

ほぼ待ち受けのみ、あるいはウィルコム定額プランから掛けてもらうという使い方には魅力的な料金プランです。

これ以外にもデータ端末向け料金プランもウィルコムには存在するわけですが、それらは音声端末ユーザーが利用して得られるメリットはほとんどありませんので選択肢に入れる必要はないと思います。

携帯電話からウィルコムへの移行を検討しているユーザーには、ウィルコムの料金プランは複雑なように映るのかも知れません。
しかしその内容を理解すれば、ウィルコムの料金プランは携帯よりもシンプルであると気付くはずです。

またウィルコムでは自分に適したプランを簡単に探すことができるウィルコム料金シミュレーターも用意されています。
少しでもウィルコムの利用を考えたことがあるならば、ウィルコム料金シミュレーターでどのプランが自分に適しているのか、どのぐらいのケータイ代になるのかを試してみるのも良いかと思います。

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▼参考リンク▼
ウィルコム料金シミュレーター