アイピーモバイル、新規参入断念報道を否定するも先行きは不透明

この記事はみどウィル支に投稿した記事の再掲載です。

4月10日、アイピーモバイルが会見を開き、4月8日に各メディアが報道した「アイピーモバイルが資金難によりの新規参入断念する」との報を否定し、「今後も事業化に向けて邁進する」との説明を行ったそうです。
しかしサービス開始時期などの事業計画は未定のままであり、また筆頭株主がマルチメディア総研から森トラストへと変わったことに関する理由の説明もされぬままの不透明な状態であるとも言えます。

アイピーモバイル側は否定していますが、森トラストとの合意が4月9日に行われたという辺りからは、ギリギリまで新規参入断念の可能性が高かったのだと思われます。少なくともを参入断念を視野に入れつつの交渉であったことは否めないでしょう。

このような状態に対し、ネットでは早くも「資金回収の為に事業開始後に売却するのではないか」「森トラストは本当に事業を開始するのか」など様々な憶測がされています。

去年のソフトバンクモバイルの一連の予想外問題を見るまでもなく、ケータイ事業にまず必要なことはユーザーに対する真摯な姿勢です。
その為には説明責任を果すことや、事業計画を早期に公開することです。
それがない限りはどれだけ安い料金や速い通信速度を提示したとしても、ユーザーが安心して使うことなどはけして出来ないのだと、アイピーモバイルには理解した上での施策をして欲しいと思っています。

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▼参考リンク▼
アイピーモバイルが記者会見開催、携帯事業は今後も続行(ケータイWatch4/10)
アイピーモバイル、携帯事業は継続──資金調達のため筆頭株主交代(ITmedia+Dモバイル4/10)
アイピーモバイル、資金難で携帯事業新規参入断念(みどウィル支4/8)