ソフトバンクモバイルは日本のケータイ業界を酷くした張本人でもあります。

ソフトバンク、5年後に純有利子負債ゼロ公言(INTERNETWatch4/30)

ソフトバンクが2008年度連結決算を発表し、売上高が前年度比3.7%減の2兆6730億円、営業利益が10.7%増の3591億円、経常利益が12.7%減の2256億円、当期純利益が60.3%減の431億円だったと言ったそうな。

というソフトバンクグループの決算はどうでもいいとしてだ、リンク先記事のソフトバンクモバイルに関する辺りが気になったのでちょこっち触れます。

孫社長は、
「売上が減ったのは端末が売れなかったからだもん。でもうちらが変な日本のケータイビジネスを割賦販売で正しくしてあげた結果だもん!それに通信料売上を重視したから通信料売上は増えているし、23か月連続純増トップも利益を出しながら事業展開しているんだもん!無理なんかしていないもん!!」
と言っているらしいですが、何を言うのかという感じです。ズルイことばかり言う困った人じゃ。

とりあえず「売り上げが減ったのは端末が売れなかったから」という部分、これは言い換えれば端末販売依存の経営をしていたということですな。

でもね、
ケータイキャリアの本業って何?
端末を売ること?
通信サービスを提供すること?

もちろん答えは後者で、通信サービスを提供することが本旨であり、その為に前者が存在しているって話ですよ。
もっと言っちゃえばさ、端末が全く売れなくても通信事業でちゃんと利益を上げるのが正道だべ。
それを端末が売れなかったからだというのはさ、自分らのビジネスモデルが歪んでいたと言っているに過ぎないわけですよ。
つまり本業をちゃんとやっていないと暗に認めているわけなんですな。

んで「うちらが変な日本のケータイビジネスを割賦販売で正しくしてあげた結果」とありますが、これはウソ。
ソフトバンクモバイルはケータイ料金を安くしていると言い張っていますが、ぶっちゃけそんな安くなってません。近頃ではソフトバンクが最も値上げしまくってます。直接的ではなく間接的にではありますが、もはやソフトバンクが高いのは自明の理。
あ、訂正、
スパボ一括や特別割引(今は名称何て言うんだっけ?)が割賦金をカバー出来かつ割賦金が安い端末を購入契約し、購入時オプションを全部外し、自分からは通話もメールもネットもしないでただ持つだけならソフトバンクは安いです。
まぁそんな歪な条件付けでの安さを前面に押し出し、実際の利用時の価格を隠すようなことをしておいて、日本のケータイを正したみたいなことを言うのは言語道断よ。
この前だって自分に都合の良い切り接ぎしたねつ造事例を元にドコモに文句言い続けて、ついにドコモがイラっときてかは知らないが反論に転じてウソがバレたばかりじゃないの、いつまでそんなことを続けるんですかね。
まぁどこに向けての決算内容の曲解かは知りませんが、そんなウソ付き企業にお金を出す企業や資産家の気が知れません。

とかなり脱線しましたが、つまるところこういうことなんですよ。

日本のケータイ代は海外でのケータイ代よりも高い、これはまぁ事実。
でも日本の端末代は海外での端末代よりも安い、これもまぁ事実だった。

しかし今の日本は違う、ここ2年で変わってきた。

ドコモとauは従来よりも高い価格での割賦販売を導入し、代わりにケータイ代を安くしている(ある意味では安くなっていないが)。

ウィルコムはケータイ代はそのままだが、元々安価な料金体系に加えて割引と手厚いサポートを組み込んだ割賦販売を導入した。

ソフトバンクは他に先んじて割引を組み込んだ割賦販売を導入したが、それを理由にありえないほどに高い端末代を設定した。ケータイ代はそのままなので実質値上げ。

イー・モバイルはPCや端末とのセット販売で高い割賦金を徴収しているが、それをプランなどとうそぶいて「割賦は0円」「割引は○万円」とユーザーを騙すプランを提示している。

つまりキッカケはソフトバンクかも知れないが、ドコモ、au、ウィルコムはユーザーにある一定以上の利益をもたらす値下げをしたものの、ソフトバンクは安い部分を押し出す裏側で実質値上げを繰り返した重罪人であり、イー・モバイルは実質的な支払を0円だと言い張っている、というユーザーにやさしいキャリアとユーザーを食い物にする騙しキャリアに2分しているというのが現実です。
だから「うちらが変な日本のケータイビジネスを割賦販売で正しくしてあげた結果」というのは半分以上がウソで、「ソフトバンクが日本のケータイビジネスに影響を与えたが、ソフトバンク自体はユーザーを騙すようなインチキ商法にますます傾倒している」ぐらいが本当です。

んで「通信料売上を重視したから通信料売上は増えている」と「23か月連続純増トップも利益を出しながら事業展開している」、これはね、アホかと、むしろアホ言うなと、そう言いたい。

普通に冷静に考えようよ。
もし売り上げ単価が同じだったらさ、総売上はどこに比例する?
端末販売数?
それともユーザー数?
答えは後者、ユーザー数。端末販売数は前年度の半分でも同じでも2倍でも10倍でも0倍でも関係ないの、ユーザー数の問題なの。
リンク先記事の画像を見るとわかるけどさ、通信の売上が1兆0171億円から1兆0312億円へと141億円も増えたと言っているけどさ、ソフトバンクモバイルの契約数って、2008年3月の1858万6200から2009年3月には2063万2900と、204万6700増えているのよね。
つまり売上は約1.01%増に対し、ユーザー数は約1.11%増、ユーザー単価は減ってるんじゃないの?って話ですよ。
そんなずっこいこと言っちゃダメよ。

しかもあれでしょ、ソフトバンクモバイルは他キャリアよりも高い接続料設定で儲けているんでしょ?
ドコモやauは接続料も各種サービス料金も値下げしているのに、ソフトバンクだけ値上げしているんでしょ?
そりゃさ、増えてもおかしくないジャン。値上げしているんだもの。
そりゃさ、他キャリアより数字が高くて当たり前じゃん、自社だけ値上げだもの。
そんな自社努力の欠如を数字遊びで騙くらかしちゃダメでしょ。

それにさ、ハッキリ言うけどさ、ソフトバンクモバイルはエリア展開や自社開発サボっているんだからさ、費用掛けてないじゃん。そうやって利益を絞り出しているじゃん。
まぁね、そりゃあ普通の会社ならそれでもいいさ。利益大事だからね。
でもさ、ソフトバンクモバイルは卑しくも日本第3位のケータイキャリアなわけですよ。公共インフラの一部なんですよ。ケータイの5台に1台はソフトバンクモバイルって話ですよ。
つまり利益よりもまず最低限するべきことは通信品質の維持とユーザーのためのサービス提供、それもハッタリだけの無理なプラン提供などではなく、しっかりと通信サービスの為に注ぎ込むべき費用をねん出できるための正当な料金設定をしないといけないわけですよ。

おいらはさ、別に暇?人さんほど業界や技術にも詳しくはないし、また株とかも特に詳しいわけでもないけどさ…
それでも当たり前の理屈は分かるよ。孫社長がズルイ手法で数値を導き出し、卑怯な比較で他社を陥れつつ自社は努力もせずにハッタリばかりだってのは明らかに見てとれますよ。
でもそれは、ケータイキャリアとしてはやってはならないこと。
イー・モバイルも似たような部分はあるけれどもさ、たかだか500万弱のユーザー数しかいないウィルコムでさえまともにサービス提供第一でやっているわけですよ。
ソフトバンクというよりも孫茶長は恥を知れと言いたい。

もしソフトバンクにはそれが無理だというならば、とっとと免許を返上するなりケータイ事業から撤退するなりして欲しい。
たしかにある意味日本のケータイ業界はソフトバンクモバイルの登場で変わったけれども、昔以上に騙しが多く条件付けでの安さ、それも一番有利な部分だけを過度に誇張する酷い業界へと成り下がった部分が多すぎます。
まぁ恥知らずな企業なので省みることはないでしょうが、少なくともユーザーを騙して食い物にするだけの悪行はやめて欲しいもんです。

6件のコメント

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    あんた何様だ?

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    どこかの孫様のように事実を曲解したり、自社の都合の良い一部事実だけを大々的に宣伝し、また他社の局所的事例を全てそうだと言わんばかりの虚構の比較をしたりできない、ただのケータイユーザーですが何か御用でしょうか?
    同類なんとやらで反発したのかも知れませんが、そういう考えがあるのであれば貴方も孫様と同じなのかも知れませんな。

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    一番はvodafoneでしょう。好調なJ-PHONEを混乱不調にさせ売却。SBはvodafoneの尻拭いしながらの経営なのだからまぁまぁでしょう。

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    たしかにボーダも酷かった。
    世界標準の名の元に日本向けを無視したラインナップ、メアドの強制変更、某サービスを提供しておいて1年でさっくりとサービス内容を変更決定など、たしかに酷い部分が多々ありました。

    ただそれがソフトバンクを擁護する理由にはならんと思いますよ。

    ソフトバンクがしているのは尻拭いではなく、サービスの切り離しでしかないですよ。ただ表現を一般に分かりにくくしているだけで、やり口はボーダフォンと大差ない。
    もし本当に尻拭いをするんであれば、ボーダフォン時代のサービスをマトモに維持した上でそれよりも良い新プランを提供すべき。
    使わなければ安いというだけで実質値上げの嵐のホワイトやら何やらが尻拭いとはとても思えないです。

    またソフトバンクはね、自社でのエリア展開を金で買ったのよ。
    新規でのサービスインの為の免許を取っておきながら「ボーダフォンを金で買えることになった」という理由で電波を無駄に占有しただけでね、電波を無駄にしたという前科があるわけですよ。
    それなのに今時点でまともな3G網も展開していないなんてどういうことです?
    免許を無駄にしたという前科があるのに現在の免許も金ヅルにするだけでマトモなサービス提供もままならない、これじゃあボーダフォンと大差ないですし、またボーダフォンという悪しき前例を繰り返さないようにするではなく、ボーダフォンという悪しき前例をなぞっておいて「別にうちらだけじゃないじゃん」と開き直っているのと同じです。

    別にどの話を信じるのも個人の自由ですけれどもね、
    全ケータイキャリア、それも過去の日本のケータイキャリア全てを含めて最もウソを付いているのはソフトバンクモバイルですし、ありもしないことを言い出して他キャリアにネガティブイメージを植え付けているのもソフトバンクモバイルですし、最もマトモにサービスを提供しないで生涯を発生しまくっていてそれを隠ぺいしているのもソフトバンクモバイルですよ。
    そこいらは主観抜きで客観的に見ないとさ、きっとユーザーが犠牲になりますよ。
    ソフトバンクは幾らでも前例がありますからね。

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    誤解しないで頂きたい。私はSBのすべてを擁護するつもりはないしSBの詐欺紛いではなく詐欺企業経営にはヘドがでる。J-PHONEをvodafoneではなく直接SBが買収していたら今よりもっと酷い詐欺経営だっただろうし。ただひとつだけ借金苦の980圓プランで他社に影響を与えたことはよかったことだと思います(後はSBの倒産を待つのみ)。

    ケータイ業界を良い影響を与えていったのはWILLCOMとJ-PHONEでしょう。SBは借金で切羽詰まりこれをインフラパンク寸前での無理矢理パクって引き継いだに過ぎないし。800メガヘルツ問題も接続料問題も嘘八百(良帯域よこせ!とか低シュアで低料金接続料を提供できない屁理屈こねるならWILLCOM見習えと)。
    帯域返上も信用がない企業だとわかるし多量な前科も無かったことにして他社に唾を吐くSBの幹部は通信と企業として知識がないなら自主退社して人間としてのを勉強し直せってんだ。といいたい。

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    誤解しないで受け取っておくだ。
    いろいろ思うところはあるけれど、既存ユーザーに迷惑かけることだけはないようにと思います。
    まぁソフトバンクだけじゃなくですけどね。

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