3月のケータイ純増数、全キャリア純増、au復活か!?
事業者 | 純増数 | 累計 |
NTTドコモ | +27万8200 | 5460万0700 |
au | +22万3100 | 3084万2800 |
ソフトバンク | +38万1700 | 2063万2900 |
ウィルコム | +6100 | 456万3400 |
イー・モバイル | +12万1900 | 141万0200 |
総計 | +101万1000 | 1億1205万0000 |
3月の携帯・PHS契約数、全社が純増を記録(ケータイWatch4/7)
携帯大手3キャリア、そろって20万超えの純増――3月契約数(ITmediaプロフェッショナルモバイル4/7)
2009年3月のケータイ契約者数が発表されました。
今回も先月同様に全キャリア純増!
トップは今回もソフトバンクモバイルで23ヶ月連続純増トップですが、auが脅威の復活をとげており、また内訳がトンデモないことになっております。
今回はかなり面白いかもですぞい。
今回も独走には独走なのですが圧倒的大差とまではいかず、内訳もなかなか厳しいものがあります。
今回は東京が純増の71.7%と前回よりも比率的には下がったわけですが、実は地域別にみていくとソフトバンクが純増トップは東京しかないわけです。
そう考えると全地域で順調ではなく、買い替え期に重なった為に全体的に純増数が底上げされたが、東京以外では苦戦していた、という様が見てとれます。
またYahoo!ケータイの加入者数の純増は272400と、主要3キャリア中では最も純増に占めるネット基本料の加入率が低いと言えます。
ただそれでもMNPの純増はトップであり、それらを加味するとメインケータイというよりは、無料通話時間を目当ての契約が多いと同時に、通話専用として番号を移行している人がいるのではないかとも思われます。言い換えるなら、通話はソフトバンクでそれ以外はドコモかau、という人たちです。
今回純増数はトップをキープしたソフトバンクモバイルですが、その内訳はドコモやauとは大きく異なり、本来ソフトバンクが目指すべきARPU上昇には一切繋がらず、辛うじて借り入れ条件等を満たす純増キープを果たしているようにも見えます。その辺りに不安を覚えます。
続いてはドコモ、純増2位キープです。
しかし地域別でみると、東北、東海、北陸、中国、四国、九州で純増トップと、かなり好調であることがうかがえます。
MNPこそ転出が多いですが、iモード純増数も232700と純増の83.6%と高い水準をキープしておりますし、地方でメインケータイとして契約する人が多いのかも知れませんね。
また北海道と関西では地域純増トップ、EZweb純増も213000と純増の95.4%とかなり高く、かつてのauを思わせるような順調ぶりと言えるでしょう。
あとはauの十八番のユーザー満足度、それを落とさぬようにと思うばかりです。
まぁ正直、イー・モバイルにはケータイが売れる時期とか関係ないです。音声が弱いからね。
それを証明するかのようにEMnet純増数は2700と純増のわずか2.2%止まり、MNPも転出転入0とメインケータイとしての音声ユーザーは全く増えなかった計算となります。
現状はデータ通信専門キャリアで良いのでしょうが、今年にはもうUQのモバイルWiMAXとウィルコムのXGPが本サービスを開始するわけですし、もうそろそろ音声に本腰を入れねば未来は喰らいのではないでしょうか。
ただ今回もまた妙な事が起こっています…ウィルコムで一番純増している地域がなんと東北なんです。
さらに沖縄が800も純増、これは大事件です。東北の1800増は地域のウィルコムユーザーが0.8%増えた事となるわけですが、沖縄の800増は地域ユーザーが1.9%増となるわけで、大幅にユーザー割合が増えた事になります。
それ以外でも東京と北海道は純減であるもののほかの地域は純増、なかなか好調だなぁと思うわけです。
ではそれが何かと妄想すると、法人が他キャリアに逃げて、地方では個人ユーザーに見直されてきているのではないかなとおらは思っています。
まぁ個人でもiモードとかのキャリア提供コンテンツを多用するような人にはウィルコムは向きませんが、音声通話やメールを大事にする人やキャリアにとらわれないインターネットを重視するならばウィルコムは最良の選択肢と成り得る、という感じでね。
ただウィルコムは話題が無い、あげるグッズも存在しないが、とにかくアピールする新しいモノがない。これは店頭で知らない人にアピールする際には弱いわけですよ。
そこを中の人は何とかして欲しいなぁと思わずにはいられない。なんかちっこいメモ用紙とかマグネットとか紙の丸いウチワとかね。
あとはやはり話題になる存在、というか端末、そろそろ欲しいですね。
今回は地味にしかり劇的に内訳がアレでした。
いつまでソフトバンクやイー・モバイルが騙しまがいのことを続けられるのか、あるいは真っ当なケータイキャリアへと生まれ変われるのかを妄想しつつ、来月の発表を楽しみに待ちましょう。
2件のコメント
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こんにちは。
WILLCOMですが、どこでもWiFi、おサイフ、スペシャルモデル効果で10万増とかこっそり予想していたんですが厳しいですね。
逆にソフトバンクですが、他社に比べればIP比率が低いのは確かなんですが、先月まで(09年2月例3G増46万に対してIP増14万)に比べれば明らかにIP比率が高まっています。iPhoneキャンペーン効果は絶大みたいです。
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ソフトバンクは、昨年10月からホワイトプランでもEメール送受信にS!ベ必須になった影響で加入率が上がったものの、それでもまだ低い率で推移しているんですね。
完全に通話専用(2回線契約して家族割を適用しつつ他人に渡す)で利用しているユーザーが少なからずいるということでしょうかね?
いずれにせよ、古い機種の新スパボ一括でユーザーを増やしても、iPhoneでない限りは安定的な収益を得るまでには至らないのでしょうね~。
有利子負債、どうやって返していくつもりなのでしょうか・・・。