1月のケータイ純増数、ソフトバンクがトップ、ウィルコム純減

事業者純増数累計
NTTドコモ+6万43005421万9400
au+1万26003056万2800
ソフトバンク+12万04002012万0200
ウィルコム-2万0800454万9000
イー・モバイル+7万1700119万1800
総計+24万82001億1064万3200
1月の携帯・PHS事業者別契約数(電気通信事業者協会)
1月の携帯・PHS契約数、ソフトバンクが累計2000万契約突破(ケータイWatch2/6)
携帯各社は純増維持、ウィルコムは純減──1月契約数(ITmedia+Dモバイル2/6)

2009年最初の1月のケータイ契約者数が発表されました。
今回は一部の人にはある意味ショッキングな、でもある意味では納得な感じです。
今回も純増トップはソフトバンクモバイル、これで21ヶ月連続純増トップ。
2位にイー・モバイル、3位にドコモですが、共にソフトバンクには大きく引き離される結果。
さらに大きく差がついてauは4位、ウィルコムに至っては純減に転じました。
個人的にはある意味納得な部分も少なくありません。

まずは21ヶ月純増トップのソフトバンクモバイル、久しぶりに2位を大きく引き離してのトップです。
しかし地域別に見ていくと、もう9割が東京なんですよね。相変わらずの東京一極集中型。
そして東京と関西以外ではドコモに負けており、北陸、東海においてはなんと純減までしており状態、純増総数で言えば圧勝ではあるものの、何やら不穏なモノも感じずにはいられません。
東京集中であることからは、法人契約やネットでの契約が大きい事がうかがえます。
逆に言えば実店舗ではソフトバンクモバイルが苦戦している状況も見てとれ、今後端末ラインナップ的に厳しいソフトバンクがどのような立ち回りを見せるのか、あるいは例の490円が受け入れられるかがポイントではないかと思われます。

さてイー・モバイル、今月は純増2位です。
エリアもかなり広がりつつありますが、EMnetの純増がわずか2300しかないなど、相変わらずのデータ通信偏重からは抜け出せない状況にあるようです。
言い換えるならデータ通信ではトップにあるのがイー・モバイルであり、他キャリアに無いその特色こそが今のイー・モバイルの純増を支えていると言えるでしょう。
しかし今年はUQや次世代PHSの登場もあるわけで、今後も安泰とは限りません。
これから更なる発展をするためには、やはり音声ユーザーの獲得が必要と言えそうです。

次は純増3位のドコモ、けっこう好調なようです。
関東や関西ではソフトバンクの後ろにつけているものの、それ以外の地域ではソフトバンクに純増数で勝つなど、ある意味一般に一番ウケているのはドコモなのかも知れません。
ただ気になるのはiモードの純増数よね、今回は30900しか増えていない、半分しかiモードに加入していない計算なのよね。
これが音声メインでメールを使わないユーザーが増えたと見るべきか、あるいはiモードが使えない端末や契約が増えたと見るべきかが悩みどころ。
まぁいずれにしても全国的に純増しているのでユーザーウケはしているのでしょうが、少しばかり気になったりしました。

auは今回も4位、伸び悩んでいます。
auは中部で純減、それ以外は微増となかなか厳しい状態にあります。
MNPも純減と厳しい状況なわけですが、しかしながらメインケータイとして選ばれていないかというとそうとも言いきれない。
何故ならEZwebの純増が13300と、契約者の純増数以上に増えているからです。
とすると、意外にauをメインケータイとする、あるいはメールなども利用する方向にシフトしたユーザーが多いということでもあり、契約者数は伸び悩んでいるものの相変わらずユーザーの満足度は高いのかも知れませんな。なんか音声品質が酷いという話も聞くが。
新モデルのラインナップも悪くないですし、今後どうなるかが密かに楽しみです。

HONEY BEE 2
さてウィルコム、純減きました。
WILLCOM NEWSさんでnico.が2位になどと伝えていましたが、あれは勘違いしている人もおると思うのよね。
あれはnico.が売れまくって上昇ではなく、他の端末が売れ無かった結果と見るべき。
つまり0円なら売れるが、ちょっと値が張ると二の足を踏むユーザーが少なくないということなのよね。
そういう部分を踏まえ、ウィルコムはまず新端末の価格設定を高くしすぎないように、また旧端末の価格を見直すことを意識すべきではないでしょうか。とおらは思った。

さて、次に地域別に見てみると、もうボロボロですね。
東北、四国、沖縄がそれぞれわずかに100の純増、北海道と北陸がトントン、東京、東海、関西、九州が大きく純減と、もうフォローのしようもありません。
その中でも目立つのはやはり東京の純減15000、かなり大きな法人でも逃がしたのでしょうかね。
法人へのアピールの為にも端末価格はどうにかした方が良いと思いますが…
まぁ何にしても訴求ポイントがまだ足らないウィルコムなわけで、それをどう生み出していけるかだと思います。現状純減で不思議は無い、残念ながら。

今回が今年初の契約者数発表となるわけですが、この1年を制するかどうかで今後に大きな影響が出ることは間違いないでしょう。
今年も純増数から目が離せませんな(=ω=。