「2年縛り見直し」…2年縛りプランって元々は長期利用割引の先食いの為の条件だったのにね

「携帯2年縛り」見直し求める方針 総務省、料金高止まりを問題視 (1/3) – ITmedia ニュース

総務省が「2年縛り」の見直しをケータイキャリアに求めるんだと。
なんでも「(更新月以外だと解約手数料が発生して)契約先を変えにくい」とか料金が高止まりしているとかを理由に改善しろよーってことらしい。
んで3キャリアはというと、ドコモは年度内に自主改定の方向で検討、リンク先記事によると基本料を3000円台にして解約料安いプランとか、長期利用で解約料安くなるオプションなのかな?そういうのを導入するらしい。
現在主要3キャリアのプランは月2700円で2年縛り、解約料9500円プランと解約料なしで月4200円のプランが主流で、キャリアは「こっち損しないために必要だもん」みたいに言っているが、総務省は2年縛りがなければもっとMVNOとかに動きやすくなり、サービス競争も活発化するとか思っているらしい。
そして有識者会議は他にも問題が多いと指摘。
総務省は「自主的に対応してだもん」とか言っているが、auと特にソフトバンクが対応しないことも大いに予想され、その場合には義務化もありえるかもってことらしいです。

えっとですね、なんか元々の2年縛り誕生の経緯が抜けてるね。
元々ケータイ料金の基本料って、長期利用割引が適用されていたのよね。継続利用の実績があれば割引くよ、と。
でも新規ユーザー獲得のためにいきなり最初から基本料を割引する条件として、2年縛りなどを適用したわけだ。つまり長期利用割引を事実上撤廃し長期利用最大割引分を適用(先食いさせるよと)した上で2年は使えよというプランを打ち出したわけだ。

これにより長期利用割引の事実上の撤廃となり、長らく2年縛りありきでのプランがデフォルトに存在していたと。
でもその後、別の理由で分離プランが発表され、それが事実上の解約自由プランとして存在しているわけよね。
それを割引(料金値下げ)もして解約も自由にしろ、って総務省は言っているわけだ。

 
さて、なんだかね。
まぁたしかに、ユーザーの利便性は向上すべきと思うんですよ。
でもね、ユーザーのただのワガママを鵜呑みにしてはいけないと思うんだ。

長期利用割引を実績制から継続条件制にしたことは、別に問題無いと思うんだ。
だってさ、うちらは誰もがその利用条件に納得した上でケータイを契約しているはずですから。普通はちゃんと店員説明するし、説明を理解・了承の上で同意しているはずなんだしね。
それを聞いてなかった、というのはズルイよね。条件飲み込めないなら2年縛りプランを契約しなければいい話だし。

まだね、2年縛りプランしか無いなら分かるのよ。
でもそうじゃないプランもある、しかもその料金が高い理由は長期利用割引の先食い条件を飲み込んでもらえないので当然割引適用外だよね?って納得の行く話じゃないですか。

単純に全体的に料金高いとかなら分かるけど、それだってMVNOと違って様々なサービスを自前でやっていて、専門店まで全国に大量に存在していて、ズブの素人さえ契約なりなんなりが店員に訊いて出来る状態なんだから、そこのサービスを全部セルフでやるって言うなら安くてもいいとは思うんだ。

あと強いて「2年縛り」の問題点を言えば、2年後の自動更新の辺りよね。
自動更新してもいいから2年経過で解約月をフリーにして解約金を無くする、もしくは2年で更新するかどうか(=再度2年縛りで割引適用するかどうか)を自分で決めさせる、という選択肢が欲しいよね。
別に最初の2年間は割引適用条件ってことで当り前に縛っていいからさ、その後はドサクサ紛れでズルイことしないでよ。

ということで、2年縛り見直しに若干の違和感を覚えたという話でした。

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