バス停用ラックのカバーが変わりました
一部のバス停に設置している『のへのバスマ用ビニールラック』ですが、少しだけ変わりました。
見た目上の変更点は2つ、まずカバーに『ココからめくる』という案内を貼りつけてみました→
↑そしてビニールカバーの上に『雨よけカバー』と明記しました。
何故このようなことをしたかというと、カバーを破って取る人がいるためです。
まぁ分からなかったのだろうとは思いますが、でも破かれるととても困ったことが発生します。
のへのバスマが雨でものすごい濡れるんです。
このカバーは、雨よけのためのカバーです。
雨が直接ビニールラック内に入り込むのを防ぐのはもちろんですが、バス停につたう雨を防ぐ役割もになっています。
実はバス停のような構造物に貼りつけた場合、直接雨が入るよりも、バス停に降り伝った雨の方の影響をはるかに多く受けるんです。それはビルや家などの外壁に降り注ぐ様に似ています。
このビニールラックの取り口はせいぜい10平方cm程度しかないわけですが(幅7cm×奥行き1.5cm程度)、バス停に降り注ぐ雨はビニールラックの幅だけで考えても、軽く500平方cm以上はあるわけで(幅7cm×高さ80cmとして計算しても560となる)、単純計算で直接ビニールラック内に入る雨の50倍がバス停を伝って入ってくるわけです。
ところが、ビニールラックを破かれると、その雨が内部に侵入してしまうんです。わずか1cm破いただけでも、伝う雨の多くがビニールラック内に流入します。
それらを防ぐために文字で訴えてみました。
まずはめくる位置を明示し、上から破こうとしないようにと誘導です。
そしてこのカバーが『雨よけカバー』であるとアピールすることで、その必要性を訴えてかけています。
ただ文字だけではダメなので、こっそり制作法の変更もしています。
ビニールでも紙でも、切れ目があるとそこから破けやすくなります。切れ目じゃなくても、直角の切れ込みなども破けやすくなります。
のへのバスマ用のビニールラックは構造上、切り出し時に直角になる部分が1ヶ所存在します。そこから破かれているケース(無理やり上から破ろうとして、結果その部分に力が集中して破け目が入る)が多いので、角を尖らせずに丸く加工しました。
実験の結果、以前は切れ込みが入っていたものが、角を丸くしたことで切れ込みが入ることがほとんどなく、ビニールが伸びることが多くなりました。
という見えない工夫も加え、一部のバス停でテスト導入をしてきました。
破かれない限りは中身が雨に濡れずに長く設置しておけるはずですので、あまり破かれないといいなぁと願いつつ、どうなるかを見守っていきたいと思っています。