12月のケータイ純増数、イーモバが毎月の発表をやめちゃいました

事業者純増数累計
NTTドコモ+42万99005962万4400
au+29万43003429万7900
ソフトバンク+37万73002783万5300
ウィルコム+4万7600431万1300
イー・モバイル0370万7000
UQ+28万7800168万8800
総計+143万70001億3146万4700
CORE 3G(D)-0↓12万2100?↓
CORE 3G(S)+6100?↑6万4000?↑
CORE 3G計+610018万6100
12月の携帯・PHS事業者別契約数(電気通信事業者協会)
12月の携帯・PHS契約数、auがMNP3カ月連続首位(ケータイWatch1/11)
ドコモの「Xi」が100万契約を突破、MNPはKDDIが3カ月連続でトップ――2011年12月契約数(ITmediaプロフェッショナル モバイル1/11)
2011年のウィルコム増加状況。地域ごとの傾向(useWill.com1/11)

おらがぐったりしている間に12月のケータイ純増数の発表がありました。
今回はソフトバンクを抑えてドコモが1位、内訳がまぁ珍しいというか新しい餌場を見つけたのね、って感じ。
2位のソフトバンク、3位au、こちらも内訳が面白げ。
んでイーモバがなんか毎月の純増数発表を拒否していたり、こっそりUQが大幅純増していたり、ウィルコムは地味にいつもどおりだったりと、なかなか面白いことになっているようです。

さて、今更ですがいじってみましょうそうしましょう。
あぁそうそう、今回イーモバが途中で抜けたのですが、勝手にそれも数に入れて独自にやっておりますよろしく。

 
さて、見ている人にはどうでもいいことなのですが、ぐったりしている間に、純増数をまとめるためのエクセルを作りなおしてみました。
ということで、今回からまた少し表が増えます。

まずは近頃やってる通信モジュールやらプリペイドを分けて表示してみようか表からいきます。

キャリア純増計プリペイド通信モジュール実質実質の占める割合
ドコモ+429900+191800+73600+16450038.26%
au+294300-4900+82000+21720073.80%
ソフトバンク+377300-3500+121300+25950068.78%
まぁ今回の面白いこと面白いこと、こんな状態は今までみたことないです。
プリペイドはドコモのみが超大幅純増、純増全体の約45%を占めています。でもこれはプリペイドケータイではなく、12月17日発売の「PlayStation Vita」向けのプリペイドプランによるものらしい。
んで通信モジュールはソフトバンクがスゴイ多い。121300増で、純増の約3分の1が通信モジュールです。
そしてプリペイドと通信モジュールを純増全体から除いたケータイ+データ端末の数字では、ソフトバンク、au、ドコモの順番になるんですよね。
んで純増全体に対しての実質の占める割合で見ると、auが一番多く、ドコモが一番少なくなっています。でも内訳がいろいろあれなので、ある意味今回イーモバが純増発表を拒否したよったのの理由と同じことがここからも見受けられます。

次にiモードなどの音声向けのIPの表です。

キャリアIP純増IP累計IP純増割合IP契約割合
ドコモ5490051708500 12.77%86.72%
au129800 2807760044.10%81.86%
ソフトバンク2404002133390063.72%76.64%
やはりドコモが少ないようですが、それ以外のキャリアもけっこう低めの数値となっています。

そしてMNPの表。

キャリアMNP純増純増全体占める割合
ドコモ-94400429900-21.96%
au5540029430018.82%
ソフトバンク3900037730010.34%
MNPからもドコモの音声純増の不審が見て取れます。
しかしIPも踏まえるとドコモは依然として5000万超のiモードユーザーを抱えており、またIP契約者数の割合も3キャリア中トップであることがうかがえ、ある意味純増数だけでアピールすることへの違和感を覚えますな。

という前置きの上で、キャリア別です。

今回首位を奪取したのはドコモです。

地域別純増は北陸と東海でソフトバンクに負けて2位なのですが、それ以外の地域では1位を奪取、全国的に強かったことが分かります。

そして今回特出すべきはプリペイド、なんと191800も増えています。純増全体の44.62%を稼いでいます。
これは前述のPS Vita効果によるもので、ある意味では興味深い。
というのもこれまでこの手のゲーム向けの通信は通常の3G向けプランや各種ネット環境が賄ってきた部分であったわけでして、個人で気軽にお手軽にというモノではなかった部分があります。特に社会人じゃない人にとってはね。
しかし今回ドコモは3Gのプリペイドでそれを賄おうという手法を取ったわけでして、ある意味数年前のソフトバンクのiPhoneのような宥一無二のキラーコンテンツ販売とも言えるもので、分類上はプリペイドであるものの、かつてソフトバンクが純増の一助としていたプリペイド携帯とは全く違う形での新しいプリペイドを提供したわけです。
まぁ正直通信量を考えると安いとは言いがたいタイプのプリペイドではありますが、駄菓子よろしくで単価が安いという部分での魅力はやはりあるでしょうし、さらに今後Vitaが普及と共にまだまだこれからも協力な純増要因となると思われます。

通信モジュールは+73600。これは3キャリア中で最も少ない数字ではありますが、上記表の実質純増から見ると45%近くを占めていると。これはソフトバンク並の割合で、音声ユーザーなどに通信モジュールをかなり持たせた可能性も見受けられますと。

MNPは相変わらず一人負けの-94400、auに55400、ソフトバンクに39000かっぱがれです。

iモード/spモードは+54900で純増全体の12.77%とかなり低い割合。
でも実質純増からMNPの純減を引くと約70000となり、そう考えると実質的に新規な人の8割ぐらいはなんとか? と思い込めなくもない。

Xiは今回も多くて、というか異常に多い数字で490500も純増。
他キャリアに先んじて導入したLTEという武器は今後もますます強力な純増要因となることでしょう。

他キャリアを圧倒するユーザー数を背景に音声はマイナスにならなければよしとし、他キャリアにはないVitaプリペイドとLTEのXiで攻めるというドコモオンリーの手法、たしかにある意味では比較できない部分があり、これまでの純増数の比較は通用しない気もしますが、今後のソフトバンクとの激しい首位争いがあるのかどうかが気になるところですな。

今回久しぶりに2位となったソフトバンク、こちらも内訳は面白いです。

まいど気になる地域別の東京は首位で243300増です。純増全体の64.48%。あと東海も1位。
北陸と関西が2位で、あとの北海道、東北、中国、四国、九州ではauに負けての3位となっています。

んで今回、通信モジュールで水増ししようとして失敗した? と一見思えるような通信モジュールの多さです。+121300。
でも実はいろいろ見ると、通信モジュールが実質に占める割合はドコモとそんなに変わらないんですよね。まぁソフトバンクだからまた水増ししようとして失敗した可能性も否めないわけですが(@w@。

プリペイドは普通に純減-3500。
MNPは+39000でauに次いで2位、なかなか1位に戻れませんな。

Yahoo!ケータイの純増は240400で純増全体の63.72%、これは3キャリアでトップ。IP純増と通信モジュールを足すとほぼ純増総数になるのよね。

唯一無二の武器であったiPhoneにはauという選択肢が生まれ、そして未だソフトバンクが持ち得ないLTEとドコモオンリーなVitaプリペイドと、ケータイの純増数は確かにその数字通りには受け入れられない部分が出てきたように思えます。ある意味当ブログの実質純増だけで言えばソフトバンクは1位のはずなのに、ドコモのプリペイドの存在が安易にはそう言えなくなってきております。って実質で言えば首位はUQ?

それでもまだまだ気をつけよう。
ソフトバンクに騙されないように、ってね。
努力が楽しいのはいいことだけれども、今までは努力してきた体だけで結果が伴わなかったわけでして、これからがソフトバンクが日本のケータイキャリアとして生き残れるかどうかの本当の正念場なのだと思います。

今回3位になったのはauです。

地域別では北海道、東北、中国、四国、九州でが2位、あとは3位となっております。

通信モジュールは今回+82000で、プリペイドは-4900、まぁ普通。

EZweb/ISweb純増は129800、純増全体の44.1%と。

MNPは今月も首位をキープで+55400、ソフトバンクを少し引き離しております。

特に目立った動きもないが、何気に音声ユーザーのメイン端末を握っている感がある辺りには、かつてのauを彷彿とさせるものがあります。
このまま頑張って欲しいもんです。

今回4位はUQです。

Xi程ではないものの、それでもauに迫る287800増、実質で言えば首位とも言えるその純増ぶりは脅威の一言です。味方を考えればKDDI連合が首位って言えなくもないか。
何気にauの好調にも寄与しているUQ、今後に注目です。

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んでイーモバの「毎月の発表はしないもん!」宣言で5位になったのはウィルコム、まぁドンジリは変わらず。

全地域で4位なのですが、他キャリアが12月の商戦で大幅に伸ばしたのに対し、いつもどおりのウィルコムな感じでおります。
CORE 3Gもけっこう増えましたな、セット販売効果かな。

特に可もなく不可もなく、ウィルコムは相変わらずなのでした。近頃いじる部分がなくって寂しいなぁ。

さぁ最後にイー・モバイルです。

なんか知らんが今月から毎月の発表はしないんだと。んで3ヶ月ごとの四半期決算に発表するんだと。理由は「純増/純減が判断材料になりにくくなったため」だそうな。つまり複数回線契約や抱き合わせフォトフレームでどうよ?ってことかしらね。
単に他キャリアとの差が明確になりつつあるからって言う勘ぐりも出来ますが、いちおううち方では現状分かっている情報で毎回ごとに比較していこうと思っております。

シェアの半分をキープしつつVitaプリペイドとXiという唯一無二の武器で圧倒的な強さを見せつけたドコモ、唯一の武器を失い正念場のソフトバンク、そしていろんな要素込み込みで登り続けるauとUQ、これはもしかしたら今年何か動きがあるかも知れませんな。
純増の意味が変わってきているとは家、やはり2012年のケータイ純増数からも目が離せない感じですな。

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