W-VALUE SELECTと通常販売、どっちがお得?
10月10日のW-VALUE割引価格改定により、ウィルコムのほとんどの端末は2年間使いつづける前提で実質0円での入手が可能となりました。また一部の実質賦払金が発生する端末であっても、2年間使いつづける場合にはW-VALUE SELECTで購入した方がお得となります。
しかしどちらがお得かの線引きは、何も2年間とは限りません。W-VALUE SELECTは支払い終了の2年を待たずに機種変更や解約した場合には端末の残りの賦払金を支払わねばなりませんが、それでも尚、通常の端末購入より安くなる場合もあるからです。
W-VALUE SELECTと通常販売でどっちがお得になるのか、その線引きはどこにあるのでしょうか?
現在のW-VALUE SELECTは、どのプランを契約していてもW-VALUE割引額が変わることはありません。
つまりプランの契約形態に左右されないという点では通常の端末販売とほぼ同じと言えます(販売条件でケータイ代の支払額は通常販売の方が高い場合もありうる)。
またW-VALUE SELECTは頭金が発生しないので、解約時の残り賦払金に今まで払ってきた実質賦払金を足した額が端末代金となります。
とすると、通常販売の端末価格がW-VALUE SELECTでの購入後の解約時残り賦払金+実質賦払金の合計よりも高いかどうか、というのがポイントになります。
ということで表を作ってみました。通常販売は新規契約での普段の最大割引額で計算しています。
背景がオレンジの部分がW-VALUE SELECTでの購入でお得になる購入後の契約月数、言うなれば通常購入よりもお得となるブレイクスルーポイントです。
まずは通常音声端末みてみましょう。
WX320KRの場合、11ヶ月目以上=丸1年は使うつもりであればW-VALUE SELECTで購入するとお得となります。
その他の端末も、おおよそ1年半は使うつもりならばW-VALUE SELECTの方がお得と言えそうです。
またW-SIMの音声端末ではnico.が13ヶ月以上、9(nine)が14ヶ月以上使うならW-VALUE SELECTがお得、W-ZERO3シリーズではアドエスが19ヶ月以上、[es]は13ヶ月、WS004SHだと5ヶ月、WS003SHなら6ヶ月使うならばW-VALUE SELECTで購入した方がお得となるわけです。
以上のように、1つの機種を2年以上使う人なら迷わずW-VALUE SELECTがお得に、機種にもよりますが1つの端末を1年半以上使うだろう人もW-VALUE SELECTでだいたいお得となることが見えてきます。
加えて手厚いサポートを受けられるW-VALUEサポートの魅力もありますし、現状それほど新規端末投入ペースが早くないウィルコムにおいては多くの人にとってW-VALUE SELECTでの購入の方にメリットがあるように思われます。
しかし通常販売には通常販売のメリットもあります。
W-VALUE SELECTでは通常行われない端末価格割引も、通常販売ではありえるからです(アウトレットやウィルコムストアでのコインでの支払い等)。
そのことを前提にすると、新規でウィルコムに加入するユーザーにとっては通常販売のメリットはけして小さくありません。
まぁこういうことを言ってはなんですが、正直ケータイは実際使ってみないとわかりません。
これはウィルコムに限らずどのキャリアにも言えることで、幾ら理屈ではりエリアになっていても実際にはエリアの穴は存在しており、使用後に不満が出る場合はどうしてもあります。
ですから新規ユーザー、特に周りにウィルコムユーザーがいないで試すことができずに新規ウィルコムユーザーとなる人にとってはW-VALUE SELECTはリスクが高いと言え、それよりは通常販売での契約の方がリスクが少なくて済むと言えます。
W-VALUE SELECTの登場で多くの端末が実質0円で購入できるようになったウィルコム、店頭でも0円の文字が並び、2年間利用し続ければ本当に端末代金0円で利用することが可能です。
しかしその条件事項をちゃんと把握しないと大きな支払いが必要になることは、他のキャリアと何ら変わりありません。
W-VALUE SELECTと通常販売、どちらを選ぶにしてもしっかりと契約条件や割引条件を把握した上での契約が今まで以上に必要となった、ということだけは忘れずにいなければならないようです。
例えばこんな通常販売利用法
W-VALUE SELECTと通常販売、どっちがお得?(みどウィル移11/3)移転の方に新しい記事を書いてみた。というか、今回はこっちの記事を考えていた時に思いついたことをあっちに書いてみた…