7月のケータイ純増数、ドコモが首位に、ソフトバンク2位転落、ウィルコム純減
事業者 | 純増数 | 累計 |
NTTドコモ | +14万3600 | 5500万7600 |
au | +5万6600 | 3105万2600 |
ソフトバンク | +13万7600 | 2109万3800 |
ウィルコム | -1万8500 | 451万7700 |
イー・モバイル | +7万6100 | 174万8400 |
総計 | +39万5200 | 1億1342万0100 |
CORE 3G | +1万1300 | 4万3000 |
7月の携帯・PHS契約数、ドコモが3年ぶりの純増トップ(ケータイWatch8/7)
ドコモが14万3600の純増、ソフトバンクを逆転――7月契約数(ITmedia+Dモバイル8/7)
2009年7月のケータイ契約者数が発表されました。
今回ついにソフトバンクが首位から陥落し、ドコモが純増首位に踊り出ました。
そして内訳は興味深い点が幾つかありまして、いじりがいがある内容となっております。
あ、そうそう、ウィルコム純減です。まぁそうだべね。
今回首位になって最初にいぢじることになったドコモ、2006年7月以来、3年ぶりの純増首位だそうです。
2位のソフトバンクとの差は6000、WILLCOM CORE 3Gの契約者が無ければ到達できなかった数値ではありますが、それでもついにソフトバンクの店頭での純増首位表示がウソっこになったという意味では大きな事件と言えます。
さて、そんな前置きはいいとして、
今回純増首位のドコモを地域別で見ると東北と関東甲信越、関西以外の地域、北海道、東海、北陸、中国、四国、九州、沖縄純増トップ、ソフトバンクに負けているのは関東と関西のみになっています。
MNPでは-1万1200と純減、iモード契約は3万9800の純増と純増全体に対して27.72%が契約した計算となる。
以上、という感じ。
正直ドコモは純増できて良かったが、そんなにいぢる部分もないのも本音。
MNPやiモード契約からすると2台目需要が掘り起こされている気もするが、おそらくは家族の連絡用などの需要で選ばれているのでしょう。
面白みも少ないが穴もない、今後しばらくはドコモが首位独走する可能性は十分あると思われます。
今回もやはり東京への超偏重傾向は健在、純増全体の約78.34%が東京と純増の4分の3以上を締めています。
今回は他の地域では関西以外は純増トップを取れておらず、またそれらの地域ではドコモやauに大きく引き離されている状態で、いろんなほころびが出始めているようにも思われます。
MNPでは9200の純増とMNPでは純増トップ、Y!ケータイの純増は純増全体に対して49.85%、この辺りを見ると番号をもったままでメインケータイとして移行する人も多い反面、Y!ケータイなどを利用しない音声のみユーザーも依然として多いことが伺えます。不況ですからね。
今回は例の最悪の改悪の前だったのに純増トップを逃しており、なかなか興味深いですね。今までは苦戦しても鼻の差でギリトップだったのに、いろんな噂が表にきたとたんに純増首位を明け渡したのは、きっと単なる偶然なのでしょう。とか言っておけ。
他にもいろいろな噂がありますが、まぁこの純増トップ期間で400万ユーザーを上乗せできていますしね、SMAPのイメージを被りつつエリア整備をサボりながら回収に入るのだと思います。小手先の誤魔化しで無知なユーザーを獲得しつつ、気付いたユーザーは2年縛りの高額端末代で搾取しつつね。
つまるところ今回もソフトバンクには騙されるな! ってことで。
地域別で見ると東北でのみトップだが、中国四国九州ではソフトバンクを上回っており、堅調だとはいえるようです。
MNPでは2200の純増、EZwebの純増は純増全体に対して56.18%と全キャリア中トップ。メインケータイの需要としてはまだまだ強いようです。
まぁau的には2つの390円が始まってからって部分もありますからね、特に音声定額の方がどのように影響してくるかが楽しみです。
EMnet純増は500でイー・モバの全純増に対して0.66%と、またもや1%にも満たない数字です。
またMNPは-200と純減となっています。
まぁこのキャリアはPCを抱き合わせして料金上乗せしておいて「端末代の割賦代はありません」と言い張るしか能が無いのでね、そういう需要が何時まで続くかがポイントでしょうか。
今回は北海道沖縄が0である以外は全て純減、たぶん沖縄も100に満たない数字で純減であろうと思われます。まぁそんなもんでしょう。
CORE 3Gは好調で1万1300増の4万3000契約、ドコモの純増首位に貢献してくれました。
まぁ3Gはね、ドコモに普通にいくよりも後から取り戻せる可能性があるわけで、悪くはないと思うんですよ。純減材料であっても。
ただ問題は音声よね、音声の魅力が伝わってこない。
現状あまり手をいれられない部分もあるのだろうが、だったらせめて新規手数料無料のキャンペーンをまた打つとかナンボかでも新規を増やす努力と、あとは既存ユーザーの機種変を促進するための施策…キャンペーンで機種変時の端末代が実質0円になるとかそういう施策もして2年間止まってもらう、そんな努力が必要な気がしまくります。LUとか機種変0円だとうれしいかなぁ…
今回はなかなか興味深い発表でした。
ついに首位になったドコモ、あちこちでほころび始めているソフトバンク、地味に堅調auに下り始めたイー・モバイルにジリ貧のウィルコム、ついに勝負の時になってきた感じです。
これから年末に掛けて面白くなりそうですな。