4月のケータイ純増数、ソフトバンクがトップ、ウィルコム純減

事業者純増数累計
NTTドコモ+8万93005469万0000
au+5万75003090万0300
ソフトバンク+10万54002073万8300
ウィルコム-1万0600455万2800
イー・モバイル+10万2800151万3000
総計+34万44001億1239万4400
4月の携帯・PHS事業者別契約数(電気通信事業者協会)
4月の携帯・PHS契約数、3G契約が1億件突破(ケータイWatch5/12)
ソフトバンクとイー・モバイルが10万強の純増、ウィルコムは純減――4月契約者数(ITmedia+Dモバイル5/12)

2009年4月のケータイ契約者数が発表されました。
今回はウィルコムが久しぶりにやらかしました、純減です。
そしてトップは今回もソフトバンクモバイルで24ヶ月連続純増トップ。
さぁ、今回の内訳はどうなっているのか、いろんな意味で楽しみながら見ていきましょう。

まずは24ヶ月純増トップ、丸2年間純増トップを記録したソフトバンクモバイルから。
今回はイー・モバイルと僅差ですが、イー・モバイルはデータだらけなので実質的にソフトバンクモバイルの圧勝だと言ってよいでしょう。

ただ今回もやはり東京の純増が全体の約67.1%と3分の2と大幅偏重気質は変わりません。こんなに中央依存してきるのはソフトバンクとウィルコムぐらいのものです。コケないといいね。
また地域別で見るとソフトバンクが1位なのは関東と関西で、地方では1位をとり逃しているこがわかります。地方では選ばれていないことがうかがえます。

Yahoo!ケータイの加入者数の純増をみると、今回は実はドコモに匹敵するぐらいに割合がいいんですよね。
またMNPでもほぼ一人純増状態であり、メインケータイでの契約が増えたようにも思われます。

しかし相変わらずの低ARPUですし、またそれに関係するかのようなよからぬ噂も消えないわけで、今後も油断できない感じがしています。

続いてはドコモ、純増3位ですがある意味ケータイ純増2位です。
地域別でみると、北海道、東海、北陸、中国、四国、九州で純増トップとかなり好調です。
iモード純増も高い水準ですし、メインケータイとしての契約は少なくはないと思われます。
たたMNPの転出が多いことが唯一の気がかり、ということは、既存ユーザーの番号が他キャリアに流れ、新規での加入者が多いという傾向が出てきたことになります。
ちょっとどういう状況なのか判りかねるのですが、もしかしたら季節の関係で新規でドコモになる人が多く、既存ユーザーはより安くなる可能性のあるキャリアに逃げた、ということなのかも知れませんね。

今回auは4位、まぁある意味では3位です。
地域別に見ると東北がトップ、まぁ沖縄もトップなのですがカウントしていない(九州に含まれている)キャリアもあるので何とも。
また今回、EZweb純がかなり低いんですよね。まぁ他のキャリア並とも言えますが、ドコモの約73%、ソフトバンクの約71%を下回る約67%ってのはいただけない。au的にはマズイ状況と言っても過言ではないでしょう。
かなり苦戦しているようです。

今回2位のイー・モバイル、でも内訳は相変わらずのようで。
EMnet純増わずかに1300、かなり好意的に見てもメインケータイとして利用しているユーザーがその数ということになり、おそらく音声端末として契約しているユーザーは1割もいないんじゃないかと思われます。
季節を考えるとやはりPCとのセット販売が…でしょうかね。
いいかげんまともにケータイを売らないとマズイと思うのですがね…

ウィルコムストア
さてウィルコム、純減きました。
まぁでもそうでしょうな、純増要素が無いし。

ぶっちゃけ、純増には端末ではどうしようもないんですよ。
純増にはやはりプラン、それもわかりやすい安さのプラン、とにかくこれです。

まぁ時期的に何も出来ないだろうことは分かりますし、その中での苦肉の策がデータ端末がうにょうにょなんだろうけどね…

と言っていても仕方ないので内訳に入ります。

やはり東京の-8400が大きい東海の-2600と合わせて-11000ってこりゃもうカバーしきれません。
東北300北陸200関西900の沖縄100の純増ではフォローしきれません。
んでこれからW-VALUEの縛りが切れる人がドンドコ出てくることですし、こりゃ何とか手を打たねば厳しいかもです。今月はフォローの言葉が出ません。

さぁ、ケータイ春の陣、一番経営が怪しいソフトバンクモバイルの圧勝となってしまいました。
これが明るい未来に繋がるのか、あるいは多くのユーザーが犠牲となるのか、もう気になって仕方ないですな。