アドエスちっくなスマートフォン、イー・モバイル「Dual Diamond」発表
イー・モバイル、テンキーとフルキーを装備した「Dual Diamond」(ケータイWatch12/4)
イー・モバイルは、アドエスちっくにテンキーとフルキーボードを搭載したHTC製WindowsMobile端末「Dual Diamond(S22HT)」を発売するそうな。
海外で「S740」として売られている端末がベースらしくて、OSには「Windows Mobile 6.1 Standard Edition」を搭載、GSMには非対応、テンキー装備、横スライドでキーボードが出てくる。
サイズは43.4×116.3×17.0mm、重量140gとアドエスよりも小さくWILLCOM 03の横幅を7mm減らしたぐらいの大きさ。
液晶は2.4インチQVGA(240×320ドット)TFT液晶で、タッチパネルではない。つまりキーでしか操作できない。
価格はベーシックで62980円、新にねんで3万8980円、発売日は12月20日の予定。
ある意味おもしろい端末ですね。
ここに来てタッチパネルを捨ててのキーのみでの操作のアドエスちっく、大胆というかなんと言うかすごい端末だと思った。
ただリンク先記事にあるような「女性など、これまでのスマートフォンユーザーとは異なる層に向けてアピールしていく構え」ってのには無理があると思ったかな。だってそういうユーザーはスマートフォンに向かないユーザーで合ってね、それがふりむく端末であればもはやそれはスマートフォンじゃないと思うからです。
まぁスマートフォンの定義次第の部分はあると思うけれども、日本におけるスマートフォンの定義は、ユーザーがPCちっくにかなり自由に自分でカスタマイズできる端末、という部分にあると思う。
つまり通常のケータイの設定どころではなく、いろんなソフトをインストして利用したり、しかもその設定などを詳細にカスタマイズしたり、そういうPCライクな自由度があること、それが日本におけるスマートフォンだと思う。
ぶっちゃけ、海外のBlackBerryなどをスマートフォンとする文化は日本に当てはまりません。PCメールを利用できるならウィルコムが5年前のDDIポケット時代に発売した初代味ぽん(AH-J3001V/J3002V)で実現出来ますし、フルブラウザだって4年前の初代京ぽん(AH-K3001V)で実現しちゃっているからね。
でもあれらはスマートフォンとは日本では言わない、PCメールが利用できるケータイとか、フルブラウザ搭載ケータイぐらいのもんです。
そういう意味ではね、日本におけるスマートフォンというものはユーザーへの自由度が開かれており、それは同時にユーザーが自分で頑張らないと便利には仕えない存在でもあり、また自分でそこまでやる気はないがスマートフォンを持ちたいという人に対してお金で簡単にそれができるサービスが登場したり、というある意味でPCライクな存在だと思うですな。
昔のことわざにある『パソコンは 使わなければ ただの箱』(いやホントにコレって20年以上前から言われているのよ)じゃないけれど、スマートフォンも『スマートフォン 使わなければ ただの電話(あるいはそれ以下)』なんですよ。困った事に。
んであれだ、今回のリンク先記事にあるようなこれまでのスマートフォンユーザーとは異なる層ってのはね、きっと元々それを望んでいないのよ。
自分でがんばってたまにわけわからんくなるOSを見て「なんだい?今日は期限が悪いんだなぁ(^▽^ウフフフフ」って愛情掛けれる人は、最初からスマートフォンを選ぶような人種であって、そうでないからこそスマートフォンに「あぁすごいなぁ…でもいらね」ぐらいなんですよ。
もちろんUIとかは分かりやすくして欲しいけどね、今のスマートフォンでわからん人は悪いが向いてないと思う。そういう人は日本のスマートフォンではなく、海外でスマートフォンと呼ばれる相応の機能をもつドコモのPRIMEシリーズなどをお使いください。でなきゃ自力でがんばれ。
ということで、今回の端末はある意味面白いと思ったわけですが、なんかターゲット層に疑問をもちました。
あとちょっと関係ない話なんですが、イー・モバイルってこんなに端末出しまくって大丈夫なの?
ソフトバンクもある意味出しすぎの感はあるけどさ、ユーザー数と伸びを考えるとイー・モバイルってせいぜいウィルコムぐらいかそれ以下でもキッツイと思うんだけどね。
勝機が合ってのことなのか、それとももうこうするしかなくてやっているのか、あるいは別の意図があるのかわかりませんが、とりあえず先にエリアを広げて欲しいと思っています。
あぁでもエリアまだでいいから、モックだけは八戸にも回してね。グリグリ触りまくりたいからよろしく。