9月のケータイ純増数、ソフトバンクがトップ、ドコモが猛追
事業者 | 純増数 | 累計 |
NTTドコモ | +12万9700 | 5393万7000 |
au | +7万4900 | 3045万1700 |
ソフトバンク | +14万2800 | 1963万3200 |
ウィルコム | -1万3000 | 458万6500 |
イー・モバイル | +5万9300 | 81万1700 |
総計 | +39万3700 | 1億0942万0100 |
9月の携帯・PHS契約者数、ドコモがソフトバンクとの差を縮める(ケータイWatch10/7)
ドコモ好調、auのCDMA 1X契約が3000万を突破──9月契約数(ITmedia+Dモバイル10/7)
9月のケータイ契約者数が発表されました。
よく「音声定額はユーザー数が多い方が有利だ」ということを言う人がおりますが、実際には知らない人に電話を掛けるわけではないので音声定額の相手が利用できるかどうかが重要だろうと思う今日この頃、と純増数とは全く関係のない話をしつつ今月もご紹介(=ω=。
今回の純増トップもソフトバンクモバイル、これで17ヶ月連続純増トップです。
そしてドコモがソフトバンクのすぐ後ろまで猛追、auは伸び悩み、イー・モバイルはまずまずの純増だがほとんど音声ユーザー増えてなし、ウィルコムはやはり純減と、ある意味想像の範囲内の結果となっております。
まずは17ヶ月連続純増トップのソフトバンク、今回も東京がずば抜けて強く、純増の約7割が東京というトンデモナイ事態となっております。
まぁ裏が取れていない情報では法人にすごい条件でばら撒いてるとかも聞きますし、大口のiPhone法人契約もありましたし、やはり法人への攻めの結果の東京が7割ということなのでしょう。
ではそれ以外の地域はというと、ドコモに負けていたり、auに負けていたり、どっちにも負けていたりと地方では苦戦を強いられているようにも受け取れます。
またYahoo!ケータイの純増が79400と約44%がYahoo!ケータイなしでの契約をしているだろうこともうかがえることを考えると、やはり以前から言われていたように借り入れ時の条件を満たすための純増維持にやっきになっているようにも受け取れます。
まぁ普通に考えれば、純増もトップで一番勢いのあるキャリアが転ぶわけがない、と思うことでしょう。
しかし異常に元気がある会社というのは、実際にとても元気のいい会社であるケースもあれば、実はとてもヤバくて元気がいいように見せねばならない会社のケースもあったりします。
地方の話で申しわけありませんが、青森県ではプリペイド価格県内最安値でガソリンを売っていてある意味最もユーザーがいたであろう柿本石油が、何の前触れもなしに社員を解雇して全店休業状態となり破産に向けて動いたりしています。少しでも安くしようとプリペイドや灯油前売り券を大量に購入したユーザーも困っております。つい昨日、一昨日のことです。
ソフトバンクがそうなるとは限りませんが、ただ私の目にはどう見ても実がある元気とは見えなく、ただただユーザーに迷惑が掛からねばいいなぁ、と思うばかりです。
まぁでも言い換えれば、おらずっとそう言っていてまだソフトバンクは潰れていないから、ある意味大したもんだと思っていたりもします(=ω=。
さてドコモ、今月はソフトバンクと13100差まで猛追しての2位となっております。
これは何げにすごいことなんすよね、東京以外の地域の合計ではソフトバンクよりも純増が上回っていますからね、このドコモの勢いは本物のようです。
また店頭を見る限りでも、ドコモは上手いこと価格設定を行なっているとおらは感じています。
実際問題、現状主要3キャリアで、廉価モデルに走らずに買うならドコモが一番安いですからね。
その辺りの地道な戦略と調整、そしてドコモの御家芸でしかない後出し戦略で、今後ソフトバンクを追い抜けるのかに注目です。
八戸市内の某家電量販店なんかでは週末に大量にミニスカのおねえさんなどを投入しておりますが、どうにもこう効果があがっているかは微妙に感じます。
例のSportioの1年間ケータイ代0円も空振りのような気がしますし、まだまだガマンの時が続きそうではあります。
しかし目線を変えて移行率で見てみると、すでに約98.8%がWIN端末に移行していたりするんですよね。cdma Oneの時もそうでしたが、この移行の早さ、そしてスムーズさは他キャリアの追随を許さないものがあります。
この差はゆくゆくはARPUの差や新サービスへの加入率の差にも繋がってくるはずで、そういう意味では未だauの底力は健在なのかも知れませんな。
イー・モバイルは今月は59300の純増、音声は今月もわずかな純増のみとなっております。
まぁまだおらには何とも判断つかないイー・モバイルですが、先日市内某家電量販店で初めてイー・モバイルのモックを発見しました。
八戸市内はエリアじゃないしエリアの予定もまだ発表されてないんですけどね、もしかしたら近いうちに何らかの動きがあるかも知れないですな。
何にしてもイー・モバイルは後1年ぐらいは純減とは無縁なキャリアなはずなのでね、どんどんユーザーを集めてエリアも全国区に広げて、早くスタートラインに立って欲しいものです。
正直純増に繋がるような発表はないので、まぁ普通じゃないの? ぐらいで。
しかし地域別で見ると、これがまたなかなか興味深いものがあります。
東京が14700の純減なんですよね、ということは東京だけで今月純減になった、と言っても過言ではない。
他の地域を見ても九州が純減しているくらいで、あとはトントンか微増、東北なんて1200の純増で東北のウィルコムユーザー0.5%増ですよ。ある意味東北だけは全国で月に2万の純増ペースをキープぐらいの勢いで、この温度差はなんだろうと思うぐらいです。
まぁおそらくは法人が奪われているんでしょうね。980円で相手限定24時間音声定額の3キャリアに。
しかしそれでも個人的にはその安値競争には参加して欲しくない、というのがおらの本音です。安値競争を仕掛けてメリットがあるのは、いろんな条件付けでダマシまがいなぐらいに無茶しなきゃいけないところか、ものすごい体力があって相手が潰れるのを待てる企業だけです。ウィルコムは現状そのどちらでもない。
そう考えると、今月のウィルコムの純減はまずまず踏みとどまっている、と考える方が正しいのかも知れません。
ある意味予想通りでほとんど面白みがなかった今回のケータイ純増数、
個人的にはどこかそろそろボロを出さないかといろんな意味で気になっております。
さて、来月はどうなるのかな(=ω=。