携帯キャリア連合×3が2.5GHz帯免許申請
2.5GHz帯免許申請、4グループが出揃う(ケータイWatch10/11)
2.5GHz帯は誰の手に──WiMAX陣営3社がそろって免許申請(ITmedia+Dモバイル10/11)
ドコモ・アッカ連合、KDDI連合、ソフトバンク・イーアクセス連合が揃って2.5GHz帯への免許申請したそうです。
「アッカ・ワイヤレス」には、NTTドコモ、アッカ・ネットワークス、TBS、三井物産、アイテック阪急阪神、京浜急行電鉄、韓KT Corporation、朝日ネット、NECビッグローブ、ソネットエンタテインメント、ニフティ、フリービット、YRP事業開発研究所、JPモルガン証券、Ignite Group、DCMの16社が出資予定、TV局も絡めた布陣となっています。
事業計画では2009年3月にPC向けデータ通信でサービス開始、2003年に500万加入者を目標とのこと、サービスは定額制で現状の価格より安価の予定。
「ワイヤレスブロードバンド企画」は、KDDI、インテル キャピタル、JR東日本、京セラ、大和証券グループ、三菱東京UFJ銀行の6社が出資。
当初はモバイルPC向けデータ通信サービス予定するほかMVNOでも展開し、日米の国際ローミングも構想しているそうな。
「OpenWin」は、ソフトバンク、イー・アクセス、ゴールドマン・サックス、テマセク・ホールディングス、NECビッグローブ、ソネットエンタテインメント、ニフティ、フリービットの8社が出資。
ホールセールに特化するビジネスモデル、いわゆるMVNOの形でサービス事業者にデータ通信のネットワークを提供する構想を示している。
事業計画では2009年3月に無線データ通信サービスを開始予定、2015年3月末まで400万人が目標。サービス提供価格は現在のADSL程度の予定。
やっとこさそろいましたね。
平たく言えば、現状のケータイのPC向けサービスに近い形のドコモ連合「アッカ・ワイヤレス」とKDDI連合「ワイヤレスブロードバンド企画」、そしてADSLやFTTHといった有線インターネットサービスに近い形のプロバイダ形式+回線事業者での提供を目指す「OpenWin」と言った感じでしょうか。
これにウィルコムの次世代PHSを加えた4連合での争奪戦となるわけですね。
まぁ資金力や名前のインパクトではWiMAX連合でしょうが、資金繰りというものはその計画見合っただけの資金を捻出できるかが問題なわけで、そういう意味では4グループにおける必要な資金調達に関しては心配はないだろうと思います。
あとは各連合の実現性のサービス実現性問題でしょう。
ユーザー獲得という意味では、ウィルコムの次世代PHSが最も優れていると思われます。というのも、ウィルコムだけが現行のケータイからのスムーズな移行が可能だからです。
現在ウィルコムでは現行PHSから広範囲での通信や高速通信を切り替えて行なえるW-OAMへの移行が進んでおり、それに関してはほぼストレスなくサービスの切り替えができている状況にあります
同様のことが次世代PHSにおいても可能であること、そして事業計画もその方向で進むことなどから、ユーザー確保やエリア展開などの問題は他の連合よりもはるかに少ないように思われます。
しかし他連合では直接携帯上のサービスとして行うことは難しく、独自サービスとなるか、あるいは携帯上でも利用できるが別会社に申し込まねばならないサービス、となる可能性が高い。
この状態ではイー・モバイル以上にユーザー確保が難しい可能性が高く、また仮に携帯キャリアのPC向けデータ通信を利用しているユーザーが全て移行したとしてもその数はたかが知れており、なかなか難しい状態にあるのではないでしょうか。
などと個人的には思っていますが、全ては総務省次第なのよね。
アイピーモバイルの時のような愚行はせずに、おとなしく次世代PHS+WiMAX陣営1社でどうすか? って思いますけどね。
いかがなもんでしょ(=ω=。