ドコモ、PC向けダブル定額プラン「定額データプランHIGH-SPEED」を発表

新たにPC向けパケット定額プランなどを提供(NTTドコモ報道発表資料 9/13)
ドコモ、最大10,500円でPC向けの定額データプラン(ケータイWatch9/13)
ドコモがPCのデータ定額──月額1万500円でHSDPAを使い放題(ITmedia+Dモバイル9/13)

ドコモがPC向けに続に言うところのダブル定額プランとなる「定額データプランHIGH-SPEED」を発表しました。
オプション料金プランではなく、ウィルコムの「つなぎ放題」のような基本料金プランとして提供するそうです。
iモードサービスや音声通話などは利用できないとのこと。
もし音声端末で同プランを利用し、かつ音声通話等も利用する為には、音声向け料金プランを契約した上で、別途もう同プランを契約する形になる。もちろん基本料金プランなので、データ専用として同プランのみを契約することも可能。
また国際通信、SMS、プッシュトークは定額対象外、基本料金割引や無料通話分の共有なども対象外。
月額利用料は4200円~10500円、50万パケットまでは最低支払額の4200円(0.0084円/パケット相当)となり、50万パケットを超える分は0.0126円/パケットでの計算となり、合計100万パケットで上限支払額の10500円となる。
定額適用外の通信に対しては0.0126円/パケット計算での課金となる。
通信速度は下りが最大3.6Mbps(理論値)、上りが代際384kbps(理論値)でHSDPA方式でのサービス提供となる。
対象機種はHIGH-SPEEDのデータ通信専用端末とHSDPA対応音声端末、また今後発売される予定のHSDPA通信モジュール内蔵PCなども対象。
サービス利用時にはメールやWebといった基本的なことは可能であるが、SkypeなどのVoIPサービス、FTP、Windows Media Player、オンラインゲームなどは利用できないという。
ただしFlashによる動画配信は利用可能。
また定額対象となるのは専用アプリ経由で定額対応APに接続した場合のみ。
現状では「mopera U U定額HIGH-SPEEDプラン(月840円)」と新設される「ビジネスmoperaインターネット(HIGH-SPEED)(月630円)」のみ対応、それ以外は今後検討するとのこと。
サービス開始は10月22日。

サービス開始にあたってキャンペーンも行なわれ、2007年10月22日~2008年1月31日までは月額利用料の上限が最大4200円、つまりは一律利用料4200円で利用できることになるそうな。
定額適用外の通信に対しては0.021円/パケットで課金される。
また10月22日同日にはPHSデータ通信「@FreeD」の代替サービスとなる「定額データプラン64K」もサービス提供開始する。
月額利用料は4200円で、対応ISPとして「mopera U U定額64Kプラン(月525円)」と「ビジネスmoperaインターネット(64K)URL制限タイプ(月315円)」が新設される。
サービス対象や定額適用範囲は「定額データプランHIGH-SPEED」と同じで、対象機種はHSDPAが利用できる端末、割引サービスは利用できず、オンラインゲームなどは適用対象外となる。

まずは正直な感想を言わせてください。

ドコモがHSDPAでのPC接続定額制を本当にやるとは思わなかった。

昨年HSDPAでのPC接続定額制をドコモが提供するという報道があったわけですが、正直@FreeDの代替程度の速度制限をしたモノしか提供できないと思っていたし、また事実その流れで今までも進んできたはずだ。おそらくドコモの考え的にもやる気は無かったと思う。

しかし月のケータイ契約者数はソフトバンクモバイルやauに大きく溝を開けられ、それどころか純減まで記録してしまったことで、ある種なりふりかまっていられなくなったのではなかろうか。
その辺りが対応プロバイダの少なさに繋がった(他プロバイダとの話し合いが間に合わなかった?)とも見て取れます。

ただやはりそこはドコモ仕様だな、とも思う。
Skypeやオンラインゲームが利用できない辺りは本気で開放したくはないだろう思惑が見て取れるし、Windows Media Playerまで制限しているのだからネットの利用時にはある程度の制限が出ることは想像に難くない。
やはりドコモは本心ではこのサービスを提供したかったわけではなく、しかしそこまで追い込まれてしまったからにはギリギリ負荷を軽減させようとした、という感じなのでしょう。

いやそれにしても驚いた、あのドコモがここまでなりふりかまわないとはね。
ソフトバンクモバイルはとりあえず公約通りにこのサービスの真似っ子をするだろうし(しないわけにはいかないべ)、auも何らかの対応はするべさね。
このような状況も踏まえ、ウィルコムは本当に料金プランの改定を考える時期にきているのだと思います。

▼参考リンク▼
ウィルコムの音声向け料金プランを考える1(みどウィル移9/10)
ウィルコムの音声向け料金プランを考える2(みどウィル移9/13)

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