子供向けケータイ、それは安心の為のスタート地点
★この記事は1つのご提案の4月後半のお題「子供向けケータイ…どう思う?」を受けての記事になります。★
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近頃ケータイ各社から子供向けのケータイが相次いで発表されています。
ドコモからは「SA800i」、auからはジュニアケータイ「A5520SA」がすでに発売され、今年6月にはバンダイからはウィルコム網を利用したW-SIM端末「キッズケータイpapipo!」が発売予定となっています。
またウィルコムは他キャリアよりもかなり早い時期に「安心だフォン」を投入しており、さらにこの春からは音声ケータイとが別の形の位置情報端末となる「イルカーナ」や「ドコ・イルカ」などのサービスも提供され始めました。
このように今ではほとんどのキャリアから子供向けケータイが発売されている状態となっています。
こうした子供向けケータイが相次いで発売される背景には、昨今の子供を狙った凶悪犯罪の増加があること、そして子供に持たせるにあたって安心できるケータイが求められている、という部分があります。
現に多くの子供をもつ親の多くが子供向けケータイを買い求め、売り切れや品薄も多いと聞きます。
しかしながら、子供向けケータイを持たせるだけで子供の安全は守られるのか? というと、必ずしもそうとは言えない部分があったりするのです。
子供向けケータイに搭載されている機能は主に以下の2点です。
1.位置情報検索機能
2.通信規制
1.位置情報検索機能
位置情報検索機能とは、子供向けケータイを操作することによってあらかじめ登録しているケータイやメールアドレスに自身の位置を通知したり、あるいはあらかじめ登録されたケータイ端末やPCから子供向けケータイの位置を検知する、といったサービスです。
GPS衛星を利用するタイプやPHSの位置情報検知機能を利用するモノなどがあります。
この機能を利用する事で、普段の子供の位置を検索できることで親が安心を得られ、また有事の際には子供の発見への手助けになる可能性があります。
2.通信規制
子供の安全の為にケータイをもたせたい親は多いものの、出会い系サイトなど子供にとってよからぬ部分への危険を危惧している親も多いものです。
しかし子供向けケータイには、一般サイトなどへのアクセス規制をしている端末が多くあり、機種によっては事前に登録していないメールや電話番号からのアクセスをブロックするケータイ端末も存在します。
この機能によって、前述の位置情報サービスを受けつつもケータイの悪い面から子供たちを守る、という親のとっての安心が得られた形になります。
これら2つの機能の搭載により親は2つの意味での安心を手に入れられた為、現在の子供向けケータイの品薄状態が発生していると思われるのです。
しかしながら世間には大きな誤解が存在します。
子供向けケータイはあくまで道具でしかありません。
その活動エリアによっては好ましい端末も違い、またその端末ごとに正しい使い方は違ってくるのです。
例えば携帯に多いGPS搭載端末、このGPSについても好ましい場所というものが存在します。
GPSはGPS衛星からの電波を複数(3つ必要などと言われている)受信することで位置情報を所得します。
言い換えるなら、GPS衛星からの電波を受信しやすい位置での情報所得が得意であるということです。
従って衛星からの電波が届き難いビルの中や地下などに多くいる場合には、GPSで検索できない事が多いのです。
GPSの苦手とする地下やビルの中では、PHSによる位置情報検索の方が威力を発揮します。
PHSの位置情報検索は、複数のPHS基地局からの情報を利用して対象端末の位置を特定するのですが、周辺基地局の数が増えれば増えるほど位置情報が確実になるという特性があります。
地下やビルなどがある場所の多くは、PHS基地局が多いエリアです。
そういう意味では、都市部での検索能力ではPHSがGPSを上回る、ということも起こり得るわけで、一般に良く言われている「GPSはPHSよりも正確でどこでも使える」ということは必ずしも当てはまらないのです。
しかしながらGPSならば、あまり民家のない場所でも検知できる可能性があります。
そのキャリアの電波が届くエリア内でなければ通知できませんが、GPS自体は空が開けている場所なら使える可能性が高い為、PHSの基地局がないエリアでも位置情報を検索できることが多いのです。
このように、子供の生活圏などに合わせてGPS搭載端末にするか、PHSにするか、という選択も大事になるのです。
また端末によってはその使い方も大きく違ってきます。
その一番の例は、ウィルコム網を利用した「イルカーナ」と「どこ・イルカ」という2つの位置情報検索端末です。
「イルカーナ」は、犯罪者などに気付かれずに情報を発信する目的の端末です。
その為に端末は公式には公開されておらず、またサイズも非常に小さいものとなっています。
全ては連れ去りなどの犯罪にあった時に、犯人に気付かれずに位置情報を得るためです。
対する「ドコ・イルカ」はまったく別の発想です。
多くの人にアピールするかのように端末がデカく派手で、そのアピールによって犯罪抑止を目指しています。
また通学時にその移動ルート(その時の位置情報だけでなく、通学している道筋)を自動で検知し通知するモードを搭載しているので、あらかじめ子供の通学ルートなどを知ることで親が通学ルートでの危険を察知することも可能になっています。
このように位置情報端末と言ってもその製品によって使い方は違っており、その製品にあった使い方というものが必要になってきます。
またそれは子供向けケータイにおいても同様であり、その端末に適した使い方をして初めてその真価を発揮できるのです。
昨今の治安の悪化、それに応ずるかのように生まれた子供向けケータイ、
しかしながら子供向けケータイを買い与えるだけでは子供の安全を守る事はかないません。
子供を守る為の1つの手段として、またそれを活かしきることで子供の行動を知るため、
そのスタート地点にあるのが子供向けケータイではないかと私は思うのです。
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