六ヶ所再処理工場 放射性廃液の海洋投棄始まる

排水600トン 沖合へ放出(asahi.comMYTOWN青森4/29)

再処理工場が放射性廃液の海洋への投棄を開始したと発表しました。
今回廃棄された排液の量のは600t、午後11から沖合い3km、深さ44mにある海中放出管から6時間かけて投棄。
排水は貯蔵プールで使用された水や、再処理時に使う硝酸溶液の廃液などを蒸留、放射性物質を除去したものだそうな。

この600tという数字は、どうも再処理工場での放射性廃液を一時保管するタンクの量に起因しているらしい。つまりタンクがいっぱいになったら海洋中に排出する、ということでの600tということだそうな。

とりあえず、再処理工場側の主張通りに上手いこと拡散すれば、トリチウムなどによる被害は0に近いモノになるでしょう。
ただ、廃液等に極わずかながら含まれるプルトニウムなどについての報道がほとんどない、その辺りが問題ではないかと。

実は再処理工場から排出される廃液、排気中には、プルトニウムなども微量ながら含まれています。
もちろんそんな大量に排出されることもないのでしょうが(そんなことがあれば即時停止するはめになるでしょうが)、問題はプルトニウムが非常に重い物質で拡散しないこと。
つまり再処理工場の操業が続けば続くほど海中放出管周辺に蓄積される可能性が高い、ということです。
また微量に含まれる他の放射性物質、モノによっては生物に蓄積されやすい種類も存在します。

そこいら辺はなかなか原燃側は公表しないのですが、おらは実際に再処理工場に電話してプルトニウムを含む他の放射性物質も一緒に放出されることを確認しています。
あらぬ不安を掛けたくないとか、一番排出量の多いモノを引き合いに出すだとか、そういう事情もあるのでしょうが、事実を一部隠しているとも受け取られかねないような発表を続ける限り信頼を得ることはないと思います。

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